仏陀
仏教における完全に霊的に目覚めた状態 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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この項目では、仏教における仏陀について説明しています。仏陀やブッダの名を冠した作品については「仏陀 (曖昧さ回避)」を、少林寺初代住持となったインド出身の仏教僧については「仏陀跋陀羅」をご覧ください。 |
仏陀(佛陀、ぶつだ[1]、ぶっだ[2]、梵: बुद्ध、Buddha(ブッダ))は、仏(ぶつ)やほとけとも称され[2]、悟りの最高位「仏の悟り」を開いた人を指す。歴史的には実在した釈迦を意味する[1][2]。
ブッダ(「仏陀」は漢字による音写の一つ)という呼称は、インドでは仏教の成立以前から使われていた。釈迦が説いた原始仏教では、仏陀は「目覚めた人」を指す普通名詞であり、釈迦だけを指す固有名詞ではなかった。現に原始仏典にはしばしば仏陀の複数形(buddhā)が登場する[3]。しかし釈迦の死後、初期仏教では、仏教を開いた釈迦ただ一人が仏陀とされるようになった[4]。初期の大乗経典でも燃燈仏や過去七仏や、弥勒菩薩が未来に成仏することなど過去や未来の仏陀の存在を説いたものもあるが、現在の仏陀は釈迦一人だけであり、釈迦の死後には現在まで現れていないとされている[4]。