価値多元主義
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価値多元主義 (かちたげんしゅぎ、英語:Value pluralism)とは、倫理多元主義(Ethical pluralism)または道徳的多元主義(Moral pluralism)の名称でも知られるが、哲学的倫理学における一つの考えである。すなわち、同等に正しく根本的な複数の価値が存在していて、それらが互いに矛盾し合うことがありうるという考えをいう。
加えるに、多くの場合、価値多元主義は、このような互換ではない複数の価値概念または価値観が、重要性の見地において客観的な序列を持たないという意味において、「通約不能、incommensurable、EN」であるということを前提としている。 価値多元主義は、規範倫理学(normative ethics、EN)的理論すなわち価値観の集合それ自体というより寧ろ、メタ倫理学における理論である。価値多元主義の理論を説明する初めての本格的な研究を執筆し、学会の注目を集めさせた人物と目されているのが、オックスフォード大学の哲学者・観念史家であるアイザイア・バーリンである。(参照:アイザイア・バーリン・ヴァーチャル・ライブラリ)。