可燃物
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可燃物(かねんぶつ、英: combustible matter)とは、通常環境において着火した場合に燃焼が継続する物体の呼称である。純物質に対しては可燃性物質(かねんせいぶっしつ、英: flammable material)とも呼ぶ。また物体が継続的に燃焼する性質を可燃性(かねんせい、英: flammability)と呼ぶ。
燃焼は、ある一定温度以上に保たれないと継続しないため、放射、対流、伝導により散逸する熱よりも、燃焼により発生する熱が上回る必要がある。また、多くの場合、燃焼に必要な酸素は空気から供給される為、可燃性は、可燃物表面の状態、形状、環境による影響を受ける。例えば、切り屑状の金属(スチール・ウールなど)は、表面積が大きく、ライターなどで比較的容易に着火が可能だが、金属の塊は火を近づけても容易には燃焼しない。
燃焼を目的とする可燃物は燃料と呼ばれるが、燃料は経済性、可搬性、安全性などが重要であるため、可燃性だけでは評価されない。