台湾語仮名
日本統治時代の台湾における諸語の表記のため片仮名を借用した弁別性の高い音節文字 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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台湾語仮名(たいわんごかな、タイヲァヌギイカナ、臺灣語假名)とは、日本統治時代の台湾で試みられた、台湾語の発音を表記するための仮名を使った振り仮名。台湾語の発音には有気音や鼻母音など、日本語の表記では区別しない発音があり、これらを仮名を使って表せるように考案されたものである。声調は仮名の隣に特殊な記号を付けて示せるようになっている。総督府は台湾各所の発音を調べ、結果として西洋宣教師の影響を受け、いわゆる廈門音を基準にした。
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『日台小字典』(1898年)、『日台新辞典』(1904年)、『日台大辞典』(1907年)、『日台小辞典』(1908年)、『台日新辞書』(1931年)、『台日大辞典』(上巻1931年、下巻1932年)、『台日小辞典』(1932年)、『新訂日台大辞典』(上巻1938年、下巻未発行)などの辞書や数多くの台湾語学習教材などの出版実績があり、官民問わず広く使用されていた。
台湾語仮名の表記法は、時代と共に改良と考えられる若干の変化が加えられており、また、書籍によっては細部が異なる場合がある。ここでは、主に台湾総督府の後期の大型刊行物(『台日大辞典』および『新訂日台大辞典』)で見られる表記法に従う。