天一神(てんいちじん、てんいつじん)は方角神の一つで、十二天将の主将である。中神(なかがみ)、天一(てんいち)、天乙(てんおつ)、貴人(きじん)ともいう。天一神は天と地との間を往復し、四方を規則的に巡るとされ、天一神のいる方角を犯すと祟りがあるとされた。天一神の出自については帝釈天の大臣であるという説や、北極星の精であるという説、荒神であるという説、天女であるという説など色々ある。天一神の別名「中神」は、天一神が十二天将の中央に立つからという説や、一つの方角に長く留まるため「長神」の意味であるという説がある。