実数直線
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数学における実数直線(じっすうちょくせん、英: real line, real number line)は、その上の各点が実数であるような直線である。
つまり、実数直線とは、すべての実数からなる集合 R を、幾何学的な空間(具体的には一次元のユークリッド空間)とみなしたものということである。 この空間はベクトル空間(またはアフィン空間)や距離空間、位相空間、測度空間あるいは線型連続体としてみることもできる。
単に実数全体の成す集合としての実数直線は記号 R (あるいは黒板太字の ℝ) で表されるのがふつうだが、それが一次元のユークリッド空間であることを強調する意味で R1 と書かれることもある。
本項では R の位相幾何学的、幾何学的あるいは実解析的な側面に焦点を当てる。もちろん実数の全体は一つの体として代数学でも重要な意味を持つが、その文脈での R が直線として言及されるのは稀である。そういった観点を含めた R の詳細は実数の項を参照のこと。