左道と右道
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左道(さどう、英: Left-hand path; LHP)と右道(うどう、英: Right-hand path; RHP)とは西洋の秘教(英語版)・魔術を二つに分類するのに用いられる概念。西洋の秘教・魔術には様々なグループが含まれるが、ある種の用語法では左道が邪悪な黒魔術と、右道が恩恵的な白魔術と同等視される[1]:152。 一方、こうした用語法を批判して、左右の区別は働き方の違いに言及したに過ぎず、必ずしも魔術の善悪を含意しないと考えるオカルティストもいる[1]:176。
より近年ではこの左道および右道という概念はその起源であるインドのタントラにおける用語法に基づいて用いられるようになった。つまり、右道は特定の倫理規定に従い社会的慣習を受け入れた魔術集団を指し、対して左道は反対の態度、つまりタブーを破って所定の道徳を廃しようとする集団を指すのである。本質的にはこの二つの道は同じ目的を持つので個々の魔術師はどちらを選ぶこともできるのだと主張する現代オカルティストもいる。