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『恋する彼女、西へ。』(こいするかのじょ にしへ)は、2008年の日本映画。
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東京に本社を置く建設会社勤務のキャリアウーマン杉本響子は、ホテル建設の企画で広島に出張していた。その響子の元へ、現代風ではない格好を纏った若い男が不思議なことを話しかけてくる。奇妙に思いその場を立ち去ろうとした直後、彼はバイクと接触事故を起こしてしまう。見かねた響子は、その奇妙な男を病院へ連れて行く。 彼は、60年前(1945年)の8月5日、広島原爆投下の前日から現代にタイムスリップしてきた、日本海軍の兵士・矢田貝亨であった。響子は何かと亨の面倒を見ることとなり、次第に彼に惹かれていく自分に気がつく。一方で亨は、広島に原爆が落とされ、多大なる被害が起こったことを知って愕然とする。
亨は当時に戻り、多くの人々を原爆から救いたいと決意する。涙ながらに引きとめようとする響子に「またいつか会える」と言い残し、亨は60年前に戻って行く。原爆投下の事実を知る亨は、被災地となる周辺の人々に対し、遠くへ避難するように警告する。放送局にまで乱入してそれを伝えようとするが、逆に異常者扱いされ、地下の留置所に入れられてしまう。そして、亨の警告したとおりの惨劇が起きてしまう。
再び60年後の現代。響子が原爆慰霊碑の前を通りかかると、そこに1人の老人がたたずんでいた。響子は、彼が60年の時を経た亨だと直感的に分かった。亨は、地下に閉じ込められたために、原爆の被害から逃れられたのだった。再び巡り合えた2人は抱きしめあい、喜びをかみしめた。
その他
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