権威主義
権威に服従するという個人や社会組織の体制 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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権威主義(けんいしゅぎ、英語: Authoritarianism、ドイツ語: Autoritarismus)とは、権威をたてにとって思考・行動したり、権威に対して盲目的に服従したりする個人や社会組織の態度を指す[1]。政治学においては、権力を元首または政治組織(政党など)が独占して統治を行う政治思想や政治体制のことである。
全体主義よりも穏健な体制、あるいは非民主主義の総称として独裁政治、軍国主義含めた用語として使用されている。権威主義的な統治の下では、国や地域における政治権力が一人または複数の指導者に集中しており、その指導者は典型的には選挙されず、排他的で責任を負わない恣意的な権力を持つ[2][3]。
ただし、民意の支持を得たとして統治の正当性を誇示できる選挙を、全く実施しない権威主義国家は少数である。スウェーデンのV-Dem研究所による『デモクラシー・レポート2022』の分類では、複数政党制ではあるものの反体制派候補の弾圧や開票不正といった手段で選挙を歪める「選挙権威主義」の国家・地域はロシアやベラルーシなど約60で、中華人民共和国や北朝鮮といった「独裁」の国家・地域は約30。 (日米やEU諸国など「自由民主主義」は34か国・地域、ブラジルなどの「選挙民主主義」は55か国・地域)[4]。