歳刑神
陰陽道における方位神 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
歳刑神(さいぎょうしん)とは、陰陽道における8人の方位神(八将神)のひとり。暦本によっては、さいけい(さいぎょう)と書くことがある。仏教における本地仏は堅牢地神(けんろうちしん)とされる。
歳刑神は、水星(辰星)の精とされ、殺罰、刑殺をつかさどる神とされる。この神の在位する方角に向かって事業を始めたり、移転することは凶とされるが、この神は武力・武器を好むことから武器や刃物などの製造や購入・訴訟や争いごとなどはよいとされる。なお、この神は刑罰をつかさどる神であることから訴訟や刑事事件・争いごとなどで、その者の行為が理にかなっている場合は吉となるが、そうでないときは罰を受けるという。また、この神は土に関する性格も持っており、この神の在位する方角へ向かっての動土、種まき、植林などは凶となるという。