双極性障害
精神障がいの一つ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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双極性障害(そうきょくせいしょうがい、英: bipolar disorder、ドイツ語: bipolare Störung)は、通常の気分をはさんで躁病(そうびょう)と抑うつの病相(エピソード)を呈する精神障害である[1][2][3][4]。ICD-10と以前のDSM-IV( 1994年)では、うつ病とともに気分障害に分類されている[5]。ICD-10における診断名は双極性感情障害であり[6]、古くは躁うつ病(そううつびょう、躁鬱病)と呼称された。
双極性障害 | |
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概要 | |
診療科 | 精神医学, 臨床心理学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | F31 |
ICD-9-CM | 296.80 |
OMIM | 125480 309200 |
DiseasesDB | 7812 |
MedlinePlus | 001528 |
eMedicine | med/229 |
Patient UK | 双極性障害 |
MeSH | D001714 |
双極I型障害と、より軽い軽躁病のエピソードを持つ双極II型障害とがある。双極性障害の躁状態、うつ状態はほとんどの場合、回復するが、90%以上再発する。単極性の(躁病のない)うつ病とは異なる経過をたどる。また発病のメカニズムや使われる薬は異なる。
気分安定薬による予防が必要となることが一般的である[7]。双極II型障害に対しては証拠が少なく薬物療法はケースバイケースで判断される[8]。生活習慣の改善が必要となる[7]。障害とは生涯にわたってのつきあいとなる。
世界保健機関(英: World Health Organization、略称:WHO)は世界で6000万人が罹患していると推定している[3]。好発年齢は25歳で[9]、初回発病は15から19歳からであり12歳以下は稀である[2]。35歳以上でも別の原因が念頭に置かられる[10]。一卵性双生児における一致率は50から80%と、二卵性双生児 (5から30%) よりも高いことから、遺伝要因の関与が高いことが指摘されている[11]。
適切な薬物療法と心理社会的治療の併用により、回復することができる(治療法については、「双極性障害#治療」を参照)[12]。