輝く都市
ル・コルビュジエが提唱した理想都市の構想 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
輝く都市(かがやくとし La Ville Radieuse)は、モダニズムの建築家、ル・コルビュジエが提唱した理想都市の構想である。
ル・コルビュジエは、人口過密で環境の悪化する近代都市を批判し、300万人の現代都市(1922年)、パリのヴォアザン計画(1925年)、輝く都市(1930年)などの計画案を発表した。1933年にCIAM(近代建築国際会議)で採択された「アテネ憲章」は、輝く都市の理念に沿ったものであった。
高層ビルを建設して空地(オープン・スペース)を確保し、街路を整備して自動車道と歩道を分離し(歩車分離)。それに基づき都市問題の解決を図ろうと提唱している。
ル・コルビュジエの思想は、当時のフランスにおいて異端的なものであり、ほとんど受け入れられなかったが、マルセイユをはじめとする各地に建設されたユニテ・ダビタシオン(1952年)は、「輝く都市」論の実践の一つであった。また、ブラジリアなど各国の都市計画の理念に大きな影響を与えた。