長期暦(ちょうきれき、英: Long Count, 西: cuenta larga)とはメソアメリカ文明でおそくとも紀元前1世紀頃から使用されはじめた暦である。周期が非常に長いために、実質上循環しない暦として利用できる。碑文に長期暦が記されている場合にはその絶対年代を知ることができるために重要である。マヤ諸都市の石碑に刻まれていたことでひろく知られるようになったためにマヤ暦とされることもあるが、マヤ以外の土地で古くから使われており、マヤ文明に起源するわけではない。
- マヤの暦全般については「マヤ暦」・「マヤ文明#マヤのカレンダー」を参照
チャパ・デ・コルソ石碑2号。メソアメリカ最古の長期暦の刻まれている。[7バクトゥン16カトゥン]3トゥン2ウィナル13キン6ベン[18シュル](
紀元前36年)の日付であるが7バクトゥン、16カトゥン、18シュルの部分が欠損しているので計算で補っている。