骨髄バンク
健常な骨髄液、末梢血幹細胞を移植希望患者にあっせんする仕組み、機関 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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骨髄バンク(こつずいバンク、Marrow Donor Program)とは、白血病などの血液疾患の治療として造血幹細胞移植(特に骨髄移植)が必要な患者のために、血縁関係のない健康な人(非血縁者)から提供される骨髄液や末梢血幹細胞を患者にあっせんする仕組み、およびその業務を担う公的機関。
骨髄バンクは世界各地に設置されており、特にアメリカ、ドイツ、イギリスなどで活動が活発である。また各バンクに登録されているHLA型のデータを集約している「世界骨髄バンクドナー集計システム(BMDW、英語: Bone Marrow Donors Worldwide)」には世界53か国75バンクが参加し、各バンクに登録されたHLAデータ(さい帯血バンクも含む)の合計は2,200万件を突破している(2018年末時点)。
日本では公益財団法人日本骨髄バンクが主体となり、日本赤十字社(骨髄データセンター)および各都道府県など)の協力を得て、1991年12月より日本骨髄バンク(JMDP、Japan Marrow Donor Program)を運営している。日本骨髄バンクは1992年にドナーと患者の登録を開始し、1993年1月には初の骨髄移植をあっせん。2020年12月には移植2万5000例に到達した。日本国内のドナー登録者は50万人を突破した(2019年3月時点)。
本稿では、おもに日本骨髄バンクを取り上げる。