中国の宗教
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中国の宗教(ちゅうごくのしゅうきょう)では中国大陸において誕生・発達・伝来した宗教について詳述する。2010年に行われた調査によればは、10数億人が何らかの形で民俗宗教や道教に帰依しており、7億5400万人 (56.2%) が祖先崇拝で、わずか2億1500万人 (16%)が神の存在を信じ[2]、1億7300万人 (13%) が民俗宗教と区別が付かない程度にまで道教を取り入れているという[3]。同調査では1億8500万人 (13.8%) が仏教徒であり、3300万人 (2.4%) がキリスト教徒、2300万人 (1.7%) がイスラム教徒とされる[3]。
中国では、仏教・道教・儒教が特に三教を構成し、中国の歴史にも重要な役割を果たした[4][5]。三教の儒教・道教・仏教はしばしば伝統的な民俗宗教にも取り入れられていった[6]。
研究者の間では「仏教や道教、地方の民俗宗教的慣習の間に明確な境界線が存在しない」との指摘がある。ピュー研究所による調査によると、国民の22%が民俗宗教に帰依しており、18%が仏教徒という[7]。しかしながら、多くの中国国民が自分自身を民俗宗教と仏教との双方の信者だと考えているのを見ると、重なり合う部分もある点に注意されたい。
地域的な宗教に加えて、少数民族の一部は在来の伝統宗教を信仰。キリスト教徒は、数々の調査で人口の2%から5%とされる[8][9]。イスラム教徒は1%から2%である[10]。法輪功や天道、唯心聖教といった新宗教も国内各地に点在[11]。宗教としての儒教は、知識人の間で人気が高い[12]。