1995年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ
メジャーリーグベースボールの第26回アメリカンリーグ優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
1995年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月3日に開幕した。アメリカンリーグの第26回リーグチャンピオンシップシリーズ(26th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、10日から17日にかけて計6試合が開催された。その結果、クリーブランド・インディアンス(中地区)がシアトル・マリナーズ(西地区)を4勝2敗で下し、41年ぶり4回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
1995年のアメリカンリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月10日–17日 | ||||||
観客動員 | 6試合合計:30万4634人 1試合平均:05万0772人 | ||||||
MVP | オーレル・ハーシュハイザー(CLE) | ||||||
ALDS | CLE 3–0 BOS SEA 3–2 NYY | ||||||
殿堂表彰者 | エディ・マレー(CLE指名打者) ジム・トーミ(CLE内野手) ケン・グリフィー・ジュニア(SEA外野手) ランディ・ジョンソン(SEA投手) エドガー・マルティネス(SEA指名打者) | ||||||
チーム情報 | |||||||
クリーブランド・インディアンス(CLE) | |||||||
シリーズ出場 | シリーズ開始27年目で初 | ||||||
GM | ジョン・ハート | ||||||
監督 | マイク・ハーグローヴ | ||||||
シーズン成績 | 100勝44敗・勝率.694 中地区優勝 | ||||||
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シアトル・マリナーズ(SEA) | |||||||
シリーズ出場 | 球団創設19年目で初 | ||||||
GM | ウッディ・ウッドウォード | ||||||
監督 | ルー・ピネラ | ||||||
シーズン成績 | 079勝66敗・勝率.545 西地区優勝 | ||||||
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ワールドシリーズ |
前年のポストシーズンが選手会のストライキによって中止されたため、シリーズの開催自体が2年ぶりだった。また、アメリカンリーグが東・西2地区制から東・中・西3地区制になり、ワイルドカードおよび地区シリーズが導入されて以来初のリーグ優勝決定戦でもある。
両球団のポストシーズン出場は、インディアンスが1954年以来であり、マリナーズは球団創設19年目で初めてと、ともに長らく遠ざかっていた。ファイブサーティエイトのネイト・シルバーは2014年10月、リーグ優勝決定戦の出場両球団が前年までどれほど弱小だったかを表す式を考案した。その結果、同年の両リーグ優勝決定戦までの全90シリーズ中で今シリーズは3位となった[注 1][1]。この年のレギュラーシーズンでは両球団は9試合対戦し、インディアンスが5勝4敗と勝ち越していた[2]。シリーズMVPには、第2戦と第5戦の2度の先発登板で計14.0イニングを投げ、いずれの試合でも勝利投手となり防御率1.29を記録したインディアンスのオーレル・ハーシュハイザーが選出された。ハーシュハイザーは1988年ナショナルリーグ優勝決定戦でもシリーズMVPを受賞しており、両リーグで同賞を受賞した史上初の選手となった[3]。しかしインディアンスは、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者アトランタ・ブレーブスに2勝4敗で敗れ、47年ぶり3度目の優勝を逃した。