SARSコロナウイルス2-オミクロン株
SARSコロナウイルス2の変異株 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
SARSコロナウイルス2-オミクロン株(サーズコロナウイルスツー オミクロンかぶ、英語: SARS-CoV-2 Omicron variant、別名: 系統 B.1.1.529)は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の原因ウイルスとして知られるSARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2) の変異株である[1]。既知の最初の症例は、2021年11月24日に南アフリカ共和国から世界保健機関(WHO)に初めて報告された[2]。
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同年11月26日、WHOは懸念される変異株(VOC)に指定し、ギリシアアルファベットの15番目の文字オミクロン(ο:Omicron)を基にオミクロン株(Omicron variant)と命名した[3][4][5][6]。
オミクロン株は多数の変異を持ち、いくつかの変異は新規のものであり[7]、いくつかの変異はオミクロン株の発見時にほとんどのワクチンが標的に使用していたスパイクタンパク質に影響を与えるものである。この変異のレベルにより、伝染性、免疫回避、ワクチン耐性に関する懸念が浮上した。その結果、オミクロン株は短期間のうちに懸念される変異株に指定され、一部の国では感染拡大を遅らせるために南アフリカ共和国などアフリカの一部の国を対象とした渡航禁止令が導入された。
オミクロン株は同年末から2022年にかけて、それまで主流の株であったデルタ株を置き換えて世界の主流株となっている。また、BA.2やBA.4、BA.5など亜系統も出現しており、既存の系統から置き換わりつつ流行を度々引き起こしている(#亜系統も参照)。