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B'zのアルバム ウィキペディアから
『The 7th Blues』(ザ・セヴンス・ブルーズ)は、日本のロック・ユニット、B'zの2枚組オリジナル・アルバムである。なお、「Blues」の読み方は、「ブルース」ではなく「ブルーズ」だが、メンバーはどちらでも良いと述べている[2]。
前作『RUN』より約1年5ヶ月ぶりのリリースで、B'z初の2枚組オリジナル・アルバムである。直近5作のB'zのオリジナル・アルバムの収録曲数は10曲〜11曲であったのに比べ、本作はDISC1とDISC2合わせた収録曲数は20曲となっており、ほぼ倍のボリュームになっている。
アルバムタイトルは「7枚目のオリジナル・アルバム」ということに加え、ブルースでよく使われる「7thコード」をもじったもので[3]、松本曰く「酔った時の思いつき」[4][注釈 1]とのこと。しかし、本作はブルースのみならず、ジャズ、ソウル、サイケデリックなど多くのジャンルを取り入れている[5]。様々な楽器が使用され、特にブラスが多用されている。また、他のアルバムに比べ演奏時間が長い曲が多く、6分を超える曲が6曲あり、半数の曲が5分を超えている。
歌詞カードには曲ごとに松本が使用したギターが記載されている。
松本は、「作っていくうちに少し欲が出て、“2枚組もどうか?”という話も出たけど、そのためには曲も時間も必要になるでしょ?だからレコーディングの前半は弱気にもなった。でも後半になってから、“ここまで来たらいこう!”と思うようになった。同じ曲は作らないとか、バリエーションのことは考えずに、最初から出来たものをどんどんレコーディングしていった。10曲を2枚組にするとバランスが悪いから、12〜3曲出来たあたりから少しバランスを考え出した。」とコメントしている[6]。稲葉は本作(2枚組)の制作は自然の流れの延長だったとし、通常の1枚ものの制作と意識は変わらず、時間はかかってもレコーディングのやり方は変わっていないと述べている[7]。
前作『RUN』以降に発売されたシングルのうち、「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」と「裸足の女神」は未収録となった。
なお、需要減少により本作限りでアルバムのカセットテープの生産・販売を中止した[注釈 2]。
ミキシングエンジニアは、後にグリーン・デイなどを手掛けるクリス・ロード・エルジが担当[6]。また、レコーディングには東京スカパラダイスオーケストラなど多くのミュージシャンが参加している。
当時のインタビューで松本は、これまでは意識して売れる作品を提供してきたと認めた上で「今までは僕らのことをアイドル的に見てる人もいた」「このアルバムには自分達のルーツみたいなのがはっきりと出ている。それをこれからの人達にも伝えたい」と答え、翌年のインタビューでは「去年(『The 7th Blues』)はこちらから啓蒙させようという意識があった」と述べている。また、2008年のタワーレコードの携帯サイトでは「『The 7th Blues』は当時の邦楽で一番洋楽の音に近く、そこから洋楽を聴く人が増えた」と指摘し、「邦楽と洋楽の距離を縮めた啓蒙的作品」という評価もある[8]。
また、稲葉は当時「これからの基本姿勢ができた」と本作を気に入っており、松本も後に「大きなターニングポイントとなった」と語っている。
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「Don't Leave Me」 | |
2. | 「Sweet Lil' Devil」 | |
3. | 「THE BORDER」 | |
4. | 「JAP THE RIPPER」 | |
5. | 「SLAVE TO THE NIGHT」 | |
6. | 「春」 | |
7. | 「破れぬ夢をひきずって」(ストリングスアレンジ:日色純一) | |
8. | 「LADY NAVIGATION」 | |
9. | 「もうかりまっか」 | |
10. | 「farewell song」 | |
合計時間: |
シングル曲については各作品の項目を参照
LOVE IS DEAD
おでかけしましょ
闇の雨
Strings of My Soul
赤い河
JAP THE RIPPER
春
もうかりまっか
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