ʻ
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ʻ は、いくつかの言語の表記体系で使われるラテン文字または記号である。Unicodeコードポイントと名称は U+02BB modifier letter turned comma。
- ポリネシア諸語のいくつかの言語(ハワイ語・タヒチ語など)では、声門閉鎖音 [ʔ] を表す文字である。ハワイ語での名称 オキナ(ʻokina ッオキナ)で知られるが、各言語ごとに呼び名は異なる。
- ウズベク語のラテン文字表記では、O または G の右につけて新しい母音字 Oʻ と Gʻ を作る記号である[1]。
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このほか、セム語派のいくつかの言語(アラビア語・ヘブライ語など)のラテン文字転記で、有声咽頭摩擦音 [ʕ] を表す、すなわち文字アインの転記に使うことがある。しかしこの用途にはこの文字ではなく「U+02BF ʿ modifier letter left half ring」が好ましい[2][3]。なお、この文字は(ポリネシア諸語のように)声門閉鎖音ではなく、声門閉鎖音のための文字は左右反転(あるいは180°回転)した「U+02BE ʾ modifier letter right half ring」である。