かんがい施設遺産
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かんがい施設遺産(かんがいしせついさん、英語:Heritage Irrigation Structures)は、インドのニューデリーに本部を置く国際かんがい排水委員会(ICID)が、灌漑の歴史・発展を明らかにし、灌漑施設の適切な保全に資することを目的として、建設から100年以上経過し、灌漑農業の発展に貢献したもの、卓越した技術により建設されたもの等、歴史的・技術的・社会的価値のある灌漑施設を登録・表彰するために2014年に創設した制度。なお、灌漑は二文字とも常用漢字の表外字のため、担当所管の農林水産省では「かんがい」と平仮名表記を正式なものとしている。
2019年に正式名称にワールドを冠し、World Heritage Irrigation Structuresと改称した。直訳すると「世界遺産のかんがい施設」になり、世界遺産と混同しやすくなるため、農水省では世界かんがい施設遺産とした。
2023年時点で19ヶ国に159件が登録されている[1]。