エアバスA320
エアバス製の双発単通路ジェット旅客機 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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エアバスA320 (Airbus A320) は、欧州のエアバス社が開発・製造している単通路の双発ジェット旅客機である。
エアバスA320
ジェットスターのエアバスA320-200を上方から見る
- 用途:旅客機
- 分類:ナローボディ機(単通路機)
- 設計者:エアバス
- 製造者:エアバス
- 運用者(2018年7月現在の運用数上位10位)[1]
- 初飛行:1987年2月22日
- 生産数:8,525機(2018年末時点)[2]
- 運用開始:1988年4月18日
- 運用状況:運用中
- ユニットコスト:2018年時点の平均価格。仕様により実価格は異なる[3]
- A318: 7,740万USドル
- A319: 9,230万USドル
- A320: 1億100万USドル
- A321: 1億1830万USドル
- A319neo: 1億150万USドル
- A320neo: 1億1,060万USドル
- A321neo: 1億2,950万USドル
A320を基本型として、長胴型のエアバスA321および短胴型のエアバスA319とエアバスA318が開発され、エアバスA320ファミリーを構成している。A320ファミリーは二世代に分けることができ、従来型はA320ceoファミリー、エンジンを刷新した第二世代はA320neoファミリーと呼ばれる。A320ceoは1988年にエールフランスにより、A320neoは2016年にルフトハンザ・ドイツ航空によりそれぞれ初就航した。
A320は旅客機として世界で初めてデジタル式フライ・バイ・ワイヤ操縦システムやサイドスティックを採用し、エアバス機の新時代を切り開いた。米国メーカーの単通路機と世界で競合しながらシェアを拡大し、エアバスを二大航空機メーカーの一角に押し上げた。
A320は低翼配置の主翼下に左右1発ずつターボファンエンジンを装備し、尾翼は低翼配置、降着装置は前輪配置である。全長は37.57メートル、全高は11.76メートル、全幅は最大で35.80メートルである。最大離陸重量は66トンから77トンで最大巡航速度はマッハ0.82である。
2018年末までの総納入数は、A320単体で5,213機、A320ファミリー全体で8,525機である。2019年10月現在、A320ファミリーの関係した機体損失事故および事件は、航空事故が30件、テロ等の事件が7件、その他駐機中の火災等によるものが7件発生している。30件の事故により951人、7件の事件により441人、1件のハイジャックにより犯人が死亡している。A320単体では、航空事故は25件、テロ等の事件が5件、その他駐機中の火災等によるものが6件である。11件の事故により計816人、2件の事件により計216人死亡しているほか、ハイジャック1件で犯人1人が死亡している。
以下、本項ではジェット旅客機については、一部社名を省略して英数字のみで表記する。例えば「エアバスA300」であれば「A300」、「ボーイング737」であれば「737」、「ダグラスDC-9」はDC-9とする。