オルフェウス (ギュスターヴ・モロー)
ギュスターヴ・モローの絵画 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
『オルフェウス』(仏: Orphée, 英: Orpheus)あるいは『オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘』(仏: Jeune fille thrace portant la tête d'Orphée)は、フランス象徴主義の画家ギュスターヴ・モローが1865年に制作した絵画である。油彩。主題はギリシア神話に登場する音楽家オルフェウスの死にまつわる物語から取られている。モローの代表作として知られ、死せるオルフェウスとトラキアの少女を残酷で美しい対比として描いている。
概要 作者, 製作年 ...
フランス語: Orphée 英語: Orpheus | |
作者 | ギュスターヴ・モロー |
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製作年 | 1865年 |
種類 | 油彩、キャンバス |
寸法 | 154 cm × 99.5 cm (61 in × 39.2 in) |
所蔵 | オルセー美術館、パリ |
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1856年のテオドール・シャセリオーの死後、モローはイタリアを旅行してルネサンス期の巨匠たちに学び、その成果として1864年に『オイディプスとスフィンクス』(Œdipe et le Sphinx)、1865年に『イアソン』(Jason)を制作して、サロンに出品した。さらに1866年のサロンには本作品や『自らの馬に喰い殺されるディオメデス』(Diomède dévoré par ses chevaux)、素描『ペリ』(Péri)を出品し、好評を博した『オルフェウス』は国家買い上げとなった。現在はパリのオルセー美術館に所蔵されている[1]。