トリアゾラム
睡眠導入剤の一つ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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トリアゾラム(英語: Triazolam) とは、ベンゾジアゼピン系の超短時間作用型睡眠導入剤である。アメリカ合衆国のアップジョン(後にファイザーが買収)が開発し、商品名ハルシオン(Halcion)として販売され、特許切れ後は後発医薬品も発売されている。
概要 IUPAC命名法による物質名, 臨床データ ...
IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
胎児危険度分類 |
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法的規制 | |
投与経路 | 経口投与 |
薬物動態データ | |
生物学的利用能 | 44% (経口) 53% (舌下) |
代謝 | 肝臓 |
半減期 | 1.5-5.5時間 |
排泄 | 尿中82% 糞便中8% |
識別 | |
CAS番号 | 28911-01-5 |
ATCコード | N05CD05 (WHO) |
PubChem | CID: 5556 |
DrugBank | APRD00313 |
KEGG | D00387 |
化学的データ | |
化学式 | C17H12Cl2N4 |
分子量 | 343.2 |
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国際的には1977年、日本では1982年に発売された[1]。翌日への持ち越し効果がなく処方は増加したが[1]、世界中で薬物乱用にもつながった[2]。1989年には、10日間の連用により昼間の不安が2倍になることが報告され、離脱症状だとされた[3]。イギリス、ドイツ、フランス、オランダ、フィンランド、ノルウェー、アルゼンチン、ブラジル、ジャマイカ、バミューダなどの国々で、承認取り消しや禁止措置が取られた。アメリカやイギリスでは、10日以内の短期の処方のための規定が行われている[1]。本剤を含むベンゾジアゼピン系睡眠導入剤は、ふらつきの危険性があるため、高齢者に使用すべきではない[4]。
錯乱や興奮など[5]奇異反応が生じることがある[6]。連用により依存症、急激な量の減少により離脱症状を生じることがある[5]。向精神薬に関する条約においてスケジュールIVに指定されている。日本の薬機法においては処方箋医薬品および習慣性医薬品として、麻薬及び向精神薬取締法においては第三種向精神薬として規制されている。