学問芸術論
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『学問芸術論』(がくもんげいじゅつろん、仏: Discours sur les sciences et les arts)とは、フランスの哲学者ジャン=ジャック・ルソーが著し、1750年に出版された論文[1]。ディジョンのアカデミーが募集した懸賞論文の当選作であり、ルソーの名を世間に知らしめるきっかけとなった出世作である。
一般通念に反して、学問・芸術によって実際には社会が腐敗・堕落させられていることを指摘・批判した論文であり、後の『人間不平等起源論』『政治経済論』『社会契約論』などに反映される思想の萌芽(高度化・不平等化・形骸化した社会状態に対する嫌悪、自然・素朴さ・徳・実学・愛国心に対する好意)が、既に見てとれる[1]。