山岳猟兵
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山岳猟兵(さんがくりょうへい、独: Gebirgsjäger)は、ドイツおよびオーストリアにおける山岳兵の名称。山岳を意味する“Gebirge”と、猟兵(軽歩兵)を意味する“Jäger”を合わせた合成名詞である。オーストリアの山岳猟兵はオーストリア=ハンガリー帝国の国土防衛隊(Landesschützen)3個連隊をその起源とする。ドイツの山岳猟兵は第一次世界大戦におけるアルペン軍団(Alpenkorps)の伝統を一部受け継いでいる。
両国の山岳猟兵は薄雪草(エーデルヴァイス)の部隊章を共有している。それは1915年5月、南方戦線においてイタリアの攻勢に対し守備していた国土防衛隊にアルペン軍団が救援として駆けつけたとき、国土防衛隊が感謝の意を込めて彼らの部隊章(エーデルヴァイス)をアルペン軍団の兵たちに贈ることで敬意を表したことに始まる。エーデルヴァイスは1907年、オーストリア=ハンガリー帝国国土防衛隊のシンボルとして、皇帝フランツ・ヨーゼフI世により制定された。これら部隊は制服の襟にエーデルヴァイスを着けている。