山月記
中島敦の小説 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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『山月記』(さんげつき)は、中島敦の短編小説。1942年(昭和17年)に発表された中島のデビュー作である[1]。唐代、詩人となる望みに敗れて虎になってしまった男・李徴が、自分の数奇な運命を友人の袁傪に語るという変身譚であり、清朝の説話集『唐人説薈』中の「人虎伝」(李景亮の作とされる)が素材になっている[1][注釈 1]。『山月記』の題名は、虎に変わった李徴が吟じる詩の一節「此夕渓山対明月」から取られている。
概要 山月記, 作者 ...
山月記 | |
---|---|
作者 | 中島敦 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 短編小説 |
発表形態 | 雑誌掲載 |
初出情報 | |
初出 | 『文學界』1942年2月号 |
出版元 | 文藝春秋社 |
刊本情報 | |
収録 | 第一創作集『光と風と夢』 |
出版元 | 筑摩書房 |
出版年月日 | 1942年7月15日 |
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初出時は、他1篇「文字禍」と共に「古譚」の題名で総括され『文學界』1942年2月号に掲載された[1]。文部科学省検定済教科書『国語』の題材にしばしば採用され[注釈 2]、中島の作品中でも知名度が高い。野村萬斎によって舞台化(2015年)された。