情緒主義
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情緒主義(じょうちょしゅぎ、英: emotivism)は、倫理的な文は命題ではなく、情緒的な態度を表現すると主張するメタ倫理学の見解である[1][2][3]。そのため、口語的には万歳・くたばれ説として知られている[4]。各々の道徳判断は個々人の好みや感情の表明に過ぎないとする立場であるため、道徳は客観的な合理性を持つものではないとして、理性で把握するような道徳法則を想定していない。20世紀における分析哲学と論理実証主義の成長の影響を受け、この理論はアルフレッド・エイヤーによって1936年の彼の著書『言語・真理・論理』で鮮やかに表現されたが[5]、 その発展はチャールズ・スティーブンソンによるものが多い[6]。
情緒主義は非認知主義あるいは表現主義(英語版)の一形態と見なすことができる。それは他の非認知主義の形態(擬似現実主義(英語版)[7][8] と普遍的指令主義)と、全ての認知主義の形態(道徳的現実主義と倫理的主観主義(英語版)を含む)と対立している[要出典]。
1950年代に、情緒主義はリチャード・マーヴィン・ヘアの普遍的指令主義で修正された形で現れた[9][10]。