愛染カツラ (木)
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愛染カツラ(あいぜんカツラ)は、長野県上田市別所温泉の北向観音境内に生育するカツラの巨木(雄株)である[1][2]。推定の樹齢は300年以上[注釈 1]、600年から650年、1000年以上などの諸説があり、慈覚大師円仁と千手観音にまつわる伝説が残されている[注釈 2][1][3]。この木が世に知られる契機となったのは、川口松太郎の小説『愛染かつら』である[1][2][4]。川口はこのカツラの木と木に隣接する愛染明王堂に着想を得て、1編の恋愛ドラマを書き上げた。小説及びこれを原作とした映画の大ヒットによって、この木も「愛染カツラ」と呼ばれるようになっている[1][4]。