神州丸
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神州丸(神洲丸、しんしゅうまる)は、大日本帝国陸軍が発案し海軍の協力の元に開発・建造・運用した揚陸艦(上陸用舟艇母船)(詳細は後述)。存在秘匿のためにR1、GL、MT、龍城丸(りゅうじょうまる)等の名称も使用されている。帝国陸軍では特種船に分類され、その第1号(第1船・1番船)となり同型船は無い。
概要 神州丸, 基本情報 ...
神州丸 | |
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基本情報 | |
建造所 | 播磨造船所 |
運用者 | 大日本帝国陸軍 |
艦種 | 特殊船 |
艦歴 | |
起工 | 1933年(昭和8年)4月8日 |
進水 | 1934年(昭和9年)3月14日 |
竣工 | 1934年(昭和9年)12月15日 |
最期 | 1945年(昭和20年)1月3日、戦没。 |
要目 | |
基準排水量 | 7,100 トン |
満載排水量 | 8,108 トン |
全長 | 144 m |
最大幅 | 22 m |
吃水 | 4.2 m |
主缶 | 艦本式ボイラー×2基 |
主機 | 石川島造船所製蒸気タービン×1基 |
出力 | 7,500 hp |
最大速力 | 20.4 kt |
航続距離 | 7,000 海里 |
乗員 | 標準収容兵員約1,200名(最大約2,000名) |
兵装 |
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搭載艇 | |
搭載機 | 九一式戦闘機、九二式偵察機(爆装可)等最大12機 |
ソナー | 水中聴音機 |
その他 |
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先進的な設計意図の揚陸艦で、舟艇泛水設備により安全・迅速に一挙に上陸用舟艇である大発動艇(大発)・小発動艇(小発)多数を兵員搭載状態で連続発進できるほか、それらの護衛砲艇たる装甲艇(AB艇)、高速偵察艇たる高速艇甲(HB-K)を搭載し極めて高い上陸戦遂行能力を備えていた。日中戦争(支那事変)最初期から太平洋戦争(大東亜戦争)末期に至るまで数々の上陸作戦・揚陸作戦を成功に導いた。また、計画段階より搭載航空機による上陸部隊の支援攻撃が考慮されていたため、発展型であるあきつ丸と同じく現在の強襲揚陸艦の先駆的存在であった。