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他人を騙して誘い出して連れ去ること ウィキペディアから
誘拐(ゆうかい、英語: kidnapping)とは、他人を騙して誘い出して連れ去ること[1]。「かどわかし」[2]とも言う。
日本の法律用語としての「誘拐」とは、欺く行為や誘惑を手段として、他人の身柄を自己の実力的支配内に移すことをいう。暴行脅迫を用いた連れ去りを「誘拐」と呼ぶのは本来誤りだが(あらゆる国語辞典で「誘拐」に強制的なニュアンスは見られない)、マスコミにおいては、意思に反して無理矢理連れ去ること(拉致・略取)に関しても「誘拐」という言葉が用いられ、日常用語でもそのような傾向が見られる。
ここでは、「騙して」ではなく「無理矢理」連れて行く「拉致」事件も含める。
警察庁によると、第二次世界大戦後に起きた身代金目的誘拐事件は、2006年(平成18年)6月時点で288件。このうち、被害者が殺害された事件は34件。被疑者(容疑者)が逮捕されず未解決となっているのは8件で、それ以外はすべて解決している。また、未解決の8件でも犯人が身代金を奪うことに成功した例は1件もない。うち58件は、捜査当局と報道機関の間で報道協定が締結されていた。
親権を喪失した親による子供の連れ去りが行われた。
2010年代の中華人民共和国では、行方不明になる子供は年間20万人と推測されるが、多くは犯罪組織に誘拐され、農村部に労働の担い手や後継ぎとして売買されるケースが多いとみられている[14]。
2013年にメキシコで誘拐被害に遭った者は10万2,883人。多くは、メキシコ麻薬戦争による対立や麻薬組織の活動による部分が多い[15]。
エチオピアでは誘拐婚が一般的な州があり、2004年以前の調査ではあるもののオロミア州で80パーセント、南部諸民族州で92パーセント、国全体の平均で69パーセントが誘拐による結婚とする統計がある[16]。 また、キルギスでも花嫁と決まった女性を拉致して結婚する、アラ・カチューと呼ばれる誘拐婚が風習として残っている。
2014年にウガンダ国内で発生した誘拐事件は、未遂を含め2,898件が発生。うち病院から新生児が誘拐された事件は236件であり、主に神への供物や悪魔払いに使う目的で誘拐されている[17]。
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