賃貸(ちんたい)とは、一般的には、ある物についてその所有者が相手方に使用収益させ対価を受け取ることをいう[1]。
賃貸は生産手段の私的所有とその使用価値の実現を分離するシステムである[1]。経済上の生産用益の価格の代表的なものに賃金(労働用益の対価)、地代(土地用益の対価)、利子(資本用益の対価)があり、それぞれ労働地代、生産物地代、貨幣地代と呼ばれることもある[2]。このうち物の賃貸は貨幣資本(利子生み資本)を生み出すもので特に後述のファイナンス・リースは金融的色彩が強い[1]。
なお、賃貸の契約関係は賃貸借が一般的であるが、借地権のように賃借権の場合だけでなく地上権の場合もある[3]。