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マーベル・コミックに登場する架空の人物 ウィキペディアから
アイアンメイデン(Iron Maiden)またはメリーナ・ヴォストコフ(Melina Vostokoff)は、マーベル・コミックに登場する架空のスーパーヴィラン。ブラック・ウィドウの宿敵。
アイアンメイデンは、ロシア政府から暗殺者として雇われ、ブラック・ウィドウを攻撃し、S.H.I.E.L.D.のエージェントが到着して戦いを終わらせるまで、激しい戦闘を行った。彼女は次に、フェミゾンズに加わり、スペリアの中尉のひとりとなった。
アイアンメイデンは、武術に長けており、暗殺者兼スパイエージェントとして活動している。彼女は頑強なアーマーを装備しており、銃弾による攻撃も防ぐ事ができる。
アルティメット・マーベルでは、アイアンマンと同様のブラックスーツを彼女に与えたとき、アイアンメイデンはブラック・ウィドウに考えられている名前であった。
アイアンメイデンはトニー・スタークの姉妹のスーパーヒーローのトニ・スタークの別名である。
同名のキャラクターがアースX三部作で大きな役割を果たす。彼女は、正史のアース616の対応者が居ないこの世界の新しいキャラクターであった。リード・リチャーズの元従業員であり、彼女は、ビブラニウムで包まれ、このアーマーを兵器として操ることができた。彼女は、死ぬ前のレッドスカルの使用人であり、後に地球のビブラニウムをすべてを操る能力を持つことが明らかにされた。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、メリーナ・ヴォストコフ(Melina Vostokoff)をレイチェル・ワイズが演じる。日本語吹替は田中敦子が担当する。
本項では、“アース616”(正史の宇宙)におけるメリーナを主軸として表記するが、現在のところ、原作コミックのようにアイアンメイデンとしては登場していない。
生まれて間もない頃より“レッドルーム”に属し、“ウィドウ”の訓練プログラムを受けた女性科学者[注釈 1]。1992年にドレイコフの指示でアレクセイ・ショスタコフ/レッド・ガーディアンと偽装結婚し、アメリカ・オハイオ州へ潜入してナターシャ・ロマノフとエレーナ・ベロワの“母親”という役割でアレクセイと共に偽装家族を演じながら、現地での任務を3年間遂行していた。
オハイオ州に潜入していた頃は蛍の生物発光を教えたり、「痛みは人を強くする」と説くなど、ナターシャやエレーナに理知的で心優しい母親として触れ合っていた。だが潜入任務が完了し、オハイオ州脱出時には“S.H.I.E.L.D.”の追手に銃撃されて負傷し、脱出に成功したものの、キューバに到着した時点で意識を失ったままナターシャたちと引き離されていた[注釈 2]。その後はレッドルーム本部に戻り、奪取した“ウィンター・ソルジャー計画”のデータから化学的な洗脳技術を確立して組織に提供。現在ではドレイコフの側近の立場にあり、養豚場で実験台の豚を利用した洗脳の研究を行なっていたが、“アベンジャーズの内乱”直後の時期に、偽装家族であったナターシャ、エレーナ、アレクセイとの再会を果たし、レッドルームに反旗を翻した。
“アース82111”に存在するメリーナの“変異体”。レッドルームの支配者であり、“アベンジャーズ”へと鞍替えしたナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウを恨んでいる。
ウィドウとして何度も訓練を受けたことから、25ヵ国語を使いこなせる言語能力、直接の実戦能力や各種ビークルの操縦技術など、スパイとして現世代のウィドウにも引けを取らないほど高度なスキルを有し[1]、絶対的な自信を持つほど科学技術も優れている。
サンクトペテルブルク郊外の草原にあるメリーナの実験場。併設されている家屋には一般的な居住設備のほか、武器庫も構えられ、レッド・ガーディアンのユニフォームや、オハイオ州での思い出のアルバムも置いてあった[注釈 3]。
2016年の時点でメリーナは、ここで複数の豚を実験台とした研究を行っており、同年にはレッドルームの所在を求めて訪ねてきたナターシャ、エレーナ、アレクセイとの再会の場となる。
2025年5月2日公開予定の映画『サンダーボルツ』には、2023年時点のインタビューでワイズ本人が出演を明確に否定しているものの[2]、その後のネット界隈ではメリーナが本作に登場する噂が存在している[3][4]。
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