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マーベル・シネマティック・ユニバース
アメリカのメディア・フランチャイズ ウィキペディアから
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「マーベル・シネマティック・ユニバース」(英: Marvel Cinematic Universe、MCU)は、マーベル・スタジオが製作するスーパーヒーロー映画を中心としたアメリカ合衆国のメディア・フランチャイズおよびシェアード・ユニバースである。
映画シリーズにおける世界興行収入ランキング第1位を記録している。
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概要
アメリカン・コミックの「マーベル・コミック」を原作としたスーパーヒーローの映像作品を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う作品群。実写の長編映画を基軸に、テレビシリーズのドラマおよびアニメーションなども展開している。
MCU最初の作品として、2008年に『アイアンマン』を公開。複数作品を発表順に集約して「フェーズ」とし、フェーズ1は2012年公開の『アベンジャーズ』で終了する。続く『アイアンマン3』(2013年公開)から『アントマン』(2015年公開)までの作品がフェーズ2、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)から『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年公開)までの作品がフェーズ3にあたる。これらの3フェーズから成る物語を「インフィニティ・サーガ」と呼称する[1]。
フェーズ4は2021年1月Disney+配信の『ワンダヴィジョン』から開始し、2022年11月配信の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』までの映画7作品、ドラマ7作品、アニメ2作品の計16作で構成されている。フェーズ4および、フェーズ5、フェーズ6から成る物語については、「マルチバース・サーガ」と名付けられている[2]。
テレビドラマ作品は2013年以降から展開。2013年から2020年まではマーベル・テレビジョン製作のもとスピンオフ作品を発表。『エージェント・オブ・シールド』をABCのネットワーク放送で放送開始。2015年には『デアデビル』をNetflixで、2017年に『ランナウェイズ』をhuluで配信し、2018年には米ケーブルテレビ局フリーフォームで『クローク&ダガー』を放送した。2021年以降は映画と同様マーベル・スタジオが製作し、映画との相互的な影響のある作品を発表し、Disney+で配信。
上記のような作品以外にも、ビデオ収録の短編映画シリーズ「マーベル・ワンショット」や、YouTube配信の偽のニュース番組『WHIH Newsfront』といった作品世界のためのバイラル・マーケティングキャンペーンも展開している。
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映画
要約
視点
→作中世界における時系列や世界観については「マーベル・シネマティック・ユニバースにおける年表」および「マーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界」を参照
インフィニティ・サーガ
マルチバース・サーガ
将来の企画
上記以外にも作品は不明ながら、2027年7月23日[29]、2028年2月18日、5月5日、11月10日[30]、12月15日が公開予定日として発表されている。
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テレビシリーズ
要約
視点
マーベル・テレビジョン
マーベル・エンターテインメントのテレビ部門(当時)であるマーベル・テレビジョン製作のもといくつかのドラマシリーズが制作され、それぞれABC、Netflix、Hulu、フリーフォームで放送・配信された。これらのドラマシリーズは映画作品と世界観や一部の出演者は共有しているものの、ストーリー上の直接の繋がりは薄く、映画のストーリーがドラマに与える影響はあっても、ドラマのストーリーが映画に与える影響はほとんど無い。また、マーベル・テレビジョンは2019年にマーベル・スタジオ内のレーベル・ブランドとして移管され、マーベル・テレビジョンでのドラマ製作を終了。以降は映画と同様マーベル・スタジオによる製作で作品を展開している(マーベル・シネマティック・ユニバース § マーベル・スタジオ)。
ABCシリーズ
マーベル・テレビジョンとABCが製作するテレビシリーズで、マーベル・ヒーローズ(Marvel Heroes)とも呼称される。最初のテレビシリーズは『エージェント・オブ・シールド』である。2014年1月、『エージェント・カーター』シリーズが発表されたが、2016年5月に中止された。同年11月、マーベルとIMAXコーポレーションは、主役にした映画の予定されていたが中止された同名の種族をベースにした『インヒューマンズ』を発表した。ABCは2018年5月に同シリーズを中止した。2019年7月、『エージェント・オブ・シールド』の第7シーズンが最終作になることが発表された。
Netflixシリーズ
2013年10月までに、マーベルはビデオ・オン・デマンドやケーブルテレビ向けのドラマシリーズとミニシリーズを準備しており、Netflix、Amazon、WGNアメリカが興味を示していた[31]。 ディズニーは翌月、「デアデビル」、「ジェシカ・ジョーンズ」、「アイアン・フィスト」、「ルーク・ケイジ」をベースにした実写シリーズをNetflixに提供することを発表した。ディズニーが独自のストリーミングサービス「Disney+」を開始するため、Netflixは2019年2月末までにすべてのシリーズを中止したが、既存のシーズンのストリーミングは続けた。 これらのキャラクターは中止後、少なくとも2年間はNetflix以外のシリーズや映画に出演することはできなかった[32]。ローブは2019年8月に、マーベル・テレビジョンがNetflixのシリーズを内部的に「マーベル・ストリート・レベル・ヒーローズ」(Marvel Street-Level Heroes)または「マーベル・ナイツ」(Marvel Knights)と分類していると語った[33]。2022年2月28日をもってNetflixで全作品が配信停止となった[34]。同年3月16日からDisney+のサービス展開地域にて順次配信されることがウォルト・ディズニー・カンパニーから発表された[35]。日本では同年6月24日から全作品が配信開始されているが、Disney+内では「ザ・ディフェンダーズ・サーガ」と分類されている。
ヤング・アダルト
2011年のサンディエゴ・コミコンでローブは、マーベル・コミックスのキャラクターである「クローク&ダガー」をベースにしたシリーズが開発中であることを発表した。フリーフォームは2016年4月にこのプロジェクトをシリーズ化を注文した。同年8月、Huluはコミックスのグループ「ランナウェイズ」をベースにした新シリーズを注文した。マーベルは当初、これらのシリーズをクロスオーバーさせる計画はないと言っていた[36] が、「クローク&ダガー」は2019年8月の『ランナウェイズ』第3シーズンに登場することが発表された。ローブは、マーベルが『ランナウェイズ』と『クローク&ダガー』を「YA」、つまり「ヤングアダルト」のフランチャイズに分類していると説明し、マーベル・テレビジョンがヤングアダルトのジャンルに進出したのは、マーベル・スタジオが「スパイダーマン」で同じことをしていることに対抗してのことだと語っている[33]。ローブは2つのシリーズの間にさらなるクロスオーバーがあることを期待していたが、『クローク&ダガー』は2019年10月に中止され、続いて『ランナウェイズ』が同年11月に中止された[37]。2022年現在ではDisney+で配信されている。
アドベンチャー・イン・トゥ・フィア
Huluは2019年5月に、ゴーストライダーとダイモーンとサターナ・ヘルストロームの兄妹を題材にした2つのシリーズを注文し、マーベルのNetflixの番組と同様の方法で2つの間の相互接続された宇宙を構築することを意図していた。マーベルはこのシリーズを「スピリッツ・オブ・ベンジェンス(復讐の心)」の礎として発表した。ローブは8月に、マーベルがこれらのシリーズをまとめて「アドベンチャー・イン・トゥ・フェア(恐怖への冒険)」と呼ぶようになったことを明らかにし、このバナーの下でさらに多くのシリーズが開発されていると語った。その1カ月後、Huluは創作性の違いを理由に「ゴーストライダー」を進めないことを決定した。12月にマーベル・テレビジョンがマーベル・スタジオに組み込まれた際、スタジオは『ヘルストローム』の制作は完了するが、それ以上のシリーズは開発されないとした[38]。『ヘルストローム』は2020年10月にシーズン1が配信されたが同年12月にシーズン2以降の制作打ち切りが発表された[39]。2022年現在ではDisney+で配信されている。
マーベル・スタジオ
フェーズ4以降、映画と同じくマーベル・スタジオ製作の映画との相互的な繋がりがある物語の作品を展開している。また、実写作品のみならず『ホワット・イフ...?』などのアニメーション作品も展開している。いずれの作品も、基本的にDisney+で配信されている。
いくつかの作品は、MCUの物語に影響を与えることを目的としない独立した内容になっており、下記のブランドが設けられている。配信冒頭には、それぞれ専用のバナーが流れる。
- Marvel Studios Special Presentations
- 約1時間のテレビスペシャル。『ウェアウルフ・バイ・ナイト』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』のほか、Netflix『パニッシャー』のスペシャルも企画されている[40]。
- Marvel Spotlight[41][42]
- 「より地に足のついたキャラクター主導の物語」としており、いわゆる予習復習を必要としないシリーズが対象のブランド。第一弾作品は『エコー』。
- Marvel Television[43]
- 「Marvel Spotlight」同様、物語を理解するためにフランチャイズのあらゆる作品をみる必要が無いドラマシリーズのためのブランド。かつてのドラマシリーズ製作を担当していたマーベル・テレビジョンとは別物である。『アガサ・オール・アロング』が該当。
- Marvel Animation
- 「Marvel Television」のアニメーション版。『X-MEN '97』や『スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド』が該当。
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キャストと登場人物
→詳細は「マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧」を参照
作中の用語
評価
![]() | この節は更新が必要とされています。 (2021年9月) |
興行成績
批評家の反応
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その他のメディア
短編映画
→詳細は「マーベル・ワンショット」を参照
2011年8月、マーベルは「マーベル・ワンショット」という題の2作のビデオ短編映画を告知した。第1作の題は『マーベル・ワンショット: 相談役』であり、2011年9月3日に北米で発売された『マイティ・ソー』のBlu-ray Disc及びBlu-ray 3Dに付属された。第2作の題は『マーベル・ワンショット: ハンマー墜落現場へ向かう途中での出来事』である。「マーベル・ワンショット」2作はクラーク・グレッグ演じるフィル・コールソンを主役としており、S.H.I.E.L.D.エージェントとして活動する彼の1日が描かれる[150]。第3作の短編映画『アイテム47』は2012年9月25日発売の『アベンジャーズ』のBlu-rayに収録された[151]。第4作『エージェント・カーター』は2013年9月4日発売された『アイアンマン3』のBlu-rayに収録され、ヘイリー・アトウェルがペギー・カーター役で出演する[152]。
マーベル・スタジオ 知られざる秘密
→詳細は「マーベル・スタジオ 知られざる秘密」を参照
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に登場するマーベル・コミックのキャラクターに基づいて、ストリーミングサービス「Disney+」で配信されているミニシリーズ。このシリーズではエピソードごとに個々のキャラクターを紹介する。
マーベル・スタジオ アッセンブル
→詳細は「マーベル・スタジオ アッセンブル」を参照
マーベル・スタジオ作品の制作過程を追う、Disney+で配信されるドキュメンタリーシリーズ。
エム・パワー
マーベル作品に登場する女性ヒーローたちを称えて、女優たちにインタビューをし演技の裏側を紹介するドキュメンタリーシリーズ。
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ディズニーパークでのマーベル・シネマティック・ユニバース
要約
視点
ディズニーパークにマーベルのアトラクションを作るという話は2009年から始まっていた。ウォルト・ディズニー・カンパニーの2013-2014年の決算スピーチの中で、マーベルのナイトタイム・パレード、そしてマーベル・シネマティック・ユニバースからのキャラクターをテーマとしたエリアが作られると発表した[153][154]。世界観は『マーベル・テーマパーク・ユニバース』と呼ばれる。
ディズニー・パークス・エクスペリエンス・プロダクツはマーベル関連を増やす考えで、ディズニー・クルーズ・ラインではマーベルキャラクターとグリーティングが出来る。世界にある6つあるディズニーリゾートのうち、東京ディズニーリゾートを除く5つのディズニーリゾートでマーベルエリア、アトラクションなどを数多く展開している。また、ディズニーランド・モノレールやウォルト・ディズニー・ワールド・モノレール・システムに映画『アベンジャーズ』をテーマとしたラッピングが行われた。ディズニーランド・パリにはディズニー・ホテル・ニューヨークがマーベルホテルにリニューアルされる。また、上海ディズニーランドは2016年の開園同時にマーベルエリアが存在する。日本でもウォルト・ディズニー・ジャパンが所有するディズニーストアでマーベル関連のグッズが販売されているほか、ディズニーXDでも放送されている[155]。
オリエンタルランドが運営する東京ディズニーリゾートのみオリエンタルランドの意志により、以下のマーベル関連のアトラクションやエリアは発表されていない。
東京ディズニーリゾート ハロウィンでも世界で唯一マーベル仮装は長年禁止となっていた[156]が、2022年の東京ディズニーリゾート ハロウィンにはスパイダーマンのみを除くマーベルキャラクターの仮装が解禁された[157]。2023年には、東京ディズニーリゾート内にあるディズニーアンバサダーホテルにマーベルをテーマにした客室が設けられる[158][159]。
アトラクション
- 「アイアンマン・エクスペリエンス」("Iron Man Experience")
- 香港ディズニーランド・リゾートの香港ディズニーランドに、2017年1月11日にオープン。スターク・エキスポの名称が登場するなど、映画内での設定と関連している。
- 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー - ミッション:ブレイクアウト!」("Guardians of the Galaxy - Mission Breakout!")
- ディズニーランド・リゾートのディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーに、2017年5月27日にオープン。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーをテーマにしたアトラクション。
- 「アントマン&ワスプ:ナノバトル!」("Ant-Man and The Wasp: Nano Battle!")
- 2019年3月30日に香港ディズニーランド内に『アントマン&ワスプ』をテーマにしたアトラクション。
- 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コスミック・リワインド」("Guardians of the Galaxy: Cosmic Rewind")
- ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのエプコットに2022年オープン予定のアトラクション。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーをテーマにした2つ目のアトラクション。
- 「ウェブスリンガーズ:スパイダーマン・アドベンチャー」("WEB SLINGERS: A Spider-Man Adventure")
- ディズニーランド・リゾートのディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーに作られるアベンジャーズ・キャンパスの一環として2021年にカリフォルニアにオープンしたアトラクション。ユニバーサルパークのアトラクションである「アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン」に次ぐスパイダーマンをテーマにしたアトラクション。
エリア
- 「アベンジャーズ・キャンパス」("Avengers Campus")
- 香港ディズニーランド、ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーに建設中のエリア。
- 「マーベル・ユニバース」("MARVEL Universe'')
- 上海ディズニーリゾートの上海ディズニーランドにある室内型のエリア。
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参考文献
外部リンク
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