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日本のメディアミックス作品 ウィキペディアから
『ウルトラマンノア』は円谷プロダクションが製作した「ULTRA N PROJECT」の第1弾作品、あるいはその作品中に登場する巨大ヒーローの呼び名。
メディア展開は、幼児・児童向け雑誌である『テレビマガジン』や『てれびくん』での雑誌連載が中心だった。雑誌連載時のタイトルは「バトルオブドリーム ノア」。
他のULTRA N PROJECTには、映画での展開を行う『ULTRAMAN』、テレビシリーズの『ウルトラマンネクサス』がある。『ネクサス』の最終話では、主人公・孤門一輝を適応者(デュナミスト)としてノア自身も登場を果たした。
ULTRA N PROJECTの第一の使者である[1]と同時に、ウルトラマン・ザ・ネクスト→ウルトラマンネクサスの段階を経て強化されていった光の力と、決して希望を捨てない人々の心の力によって姿を現した究極最終形態(ウルティメイト・ファイナル・スタイル)でもある。
スペックは以下の通り[2]。
太古より全宇宙の平和を守り続ける伝説の存在[3]。光の国のウルトラ戦士からもウルトラマンキング同様、「伝説の超人」と称されている。永い時を越えて受け継がれてきた神秘の光とデュナミストの融合により誕生する光の巨人・ウルトラマンネクサスの本来の姿であり、究極最終形態(ウルティメイトファイナルスタイル)でもある[4]。神々しい姿と神の如き力を持ち、神業とも言える多彩な奇跡の技を仕掛けてくる最強のウルトラマン[5][6][7][8]。眩い白銀の光を身に纏い、背中に備わる伸縮自在の翼「ノアイージス」の力で時空超越すら可能にした[3]。下記の必殺技の他にも計り知れない力を兼ね備える[9]。
闇の巨人・ダークザギと時空を超えた死闘を繰り広げ、ダークザギ共々次元の彼方に姿を消したが、その光は地球のデュナミストたちに受け継がれ、『ウルトラマンネクサス』最終話で主人公・孤門一輝をデュナミストとして再び姿を現し、圧倒的な強さでダークザギを葬った。
2022年時点では自らの全力を発揮した映像作品は存在せず、後述にある数多くの能力をほとんど使用していない。また、『ネクサス』以降の作品への登場時にもその神秘性・特別性が強く押し出されている。『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』に登場した際には、光の国のウルトラ戦士全員が力を合わせなければ行えないマルチバース(他世界宇宙)への移動をいとも容易く行える、人々の光(希望の心)を元に自らの力の一部をウルトラマンゼロへ貸し与えている。
その行動の指針として「希望をあきらめない者への支援」という姿勢が見られる。『ULTRAMAN』では、生命の危機に晒されながらも愛する者たちを護る意志を最後まで持ち続けた真木舜一の姿がそれであり、『ネクサス』でも溝呂木愼也との最終決戦で受け継がれる光の真の意味に気づいた姫矢准、残り少ない命の中で生きる意義を見いだした千樹憐、孤門の叱咤で絶望の闇をはね除けた西条凪、そして平和な時と大切なものを失い、傷ついてもなお戦い続け、強大なダークザギとの最終決戦に挑んだ孤門一輝、という具合に一体化したデュナミストたちは最後まで希望を捨てなかった。
『ベリアル銀河帝国』では、アークベリアルに苦戦しながらも戦い続けるゼロと仲間たち、彼らを応援する人々もまた「あきらめない者」たちであり、彼らを救うために介入したノアは、皆の心の光が結集して完成したバラージの盾「ウルティメイトイージス」をゼロに授けている。
また、これらとは別にDVD-BOX『ウルトラマンネクサス TV COMPLETE DVD-BOX』では、ザギとの戦いから3年後の世界でダークルシフェルと対峙する物語『再臨-ドリームス-』が、小説として発表されている。
『ウルトラマン列伝』では、5000年前にアントラーからバラージの町を守った「ノアの神」(『ウルトラマン』第7話)について、ゼロやゾフィーが「ノアの神」「バラージ」という名称からウルトラマンノアと何か関係があるのではないかと、『ウルトラマン列伝』第39話・『新ウルトラマン列伝』第28話にて考察している。
映像作品を前提としないため、従来のデザインから大きくかけ離れたウルトラマンとなっている[1]。デザイン画は、ノアのベースとなった背中の羽(ノアイージス)のないものとノアとは全く異なる背中の羽のあるものの2種類が描かれ、背中の羽がないものが選ばれたが、羽のインパクトが捨て難いことからこれらを組み合わせて完成デザインへと至った[1][10]。
全身はほぼ銀一色となっており、従来のウルトラマンで随所に見られた赤い部分は、胸部のカラータイマーであるエナジーコアのみとなっている。球状あるいは多角形のカラータイマーは存在せず、エナジーコアは体内のエネルギーが垣間見えている様子をイメージしている[1]。エナジーコアや眼に3本の縦筋が入っているというデザインは、ザ・ネクストやネクサスにも踏襲されている。
身体モールドは筋肉質に施され、黒いラインも入っている。背部ノアイージス部の硬質なデザインと翼状に据え付けられたのも従来になかったもので、ノアイージスの形状はいわゆる横に広がる翼ではなく、仏像の後光のような上に伸びた形となっている。頭部ラインも従来のウルトラマンと違い、頭部上部左右の装飾内の小さな空きスペースがみられる。なお、ノア・イージスの無いダークザギの背部は棘状になっている。
ノア・イージスは設定では伸縮自在だが、ライブステージなどではアクションとの関係で、背部に収納された状態になることもある。『ネクサス』最終話では常に伸ばしたままで、アクションとの関係から短い登場時間だったものの、孤門の劇中最初で最後の変身に加え、究極のウルトラマンとして最強最大の敵を倒したことで印象を残したと、『テレビマガジンスペシャル ウルトラマンネクサス&ウルトラマンマックス』(講談社)では評されている[要ページ番号]。
従来のウルトラマンよりも銀色の光沢が強く、メタリックに見えることもノアの特徴である。マスクには塗料による塗装処理、ボディには光沢のある布地を部分的に貼って、独特の質感が表現された[10]。メッキ処理も検討されたが、予算と時間の都合で困難と判断され、断念された[11][10]。マスクに用いた塗料は乾燥に時間がかかるものだったため、最初の撮影会では指紋やキズがついてしまったという[1]。
これらの技の多くは、ダークザギも同系統の技を使用できる。ただし、ザギにはノアイージスに相当する機関が無いため、中でノアイージスを使用する技であるノア・ザ・ファイナル、ディメンション・ノア、ウルティメイト・ノアは使用できない。なお、効果は全く異なるが「ザギ・ザ・ファイナル」という名前の技は存在する。
2万年以上前にスペースビーストの襲来で滅亡の危機に瀕していた、M80さそり座球状星団にある来訪者の星へ赤い光の姿で到来し、その住民と一体化して巨人の姿を取る。それ以降、適応者を変えながら激戦を繰り広げ、スペースビーストを壊滅させる[18]。しかし、自身もエネルギーのほとんどを使い果たしたため、眠りにつく。自らが作り出したウルティノイドザギの暴走を畏怖した来訪者に星は破壊されるが、その際にはザギと共に眠っていたノアも異次元に飛ばされる。
ウルトラマンネクサスとしての客演の詳細はウルトラマンネクサス#他ウルトラシリーズへの出演も参照。
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