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PlayStation 2

かつてソニー・コンピュータエンタテインメントが製造販売した家庭用ゲーム機 ウィキペディアから

PlayStation 2
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PlayStation 2(プレイステーション ツー、略称: PS2[注釈 6])は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(略:SCE, 現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント〈略:SIE〉)が日本2000年3月4日北米で同年10月、欧州で同年11月に発売した家庭用ゲーム機。生産終了は、2012年12月28日

概要 メーカー, 種別 ...
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概要

本機は3Dゲーム機の黎明期に当たる1994年に発売されたPlayStation(以下、PS)の次世代機として開発された。本機には独自開発プロセッサであるEmotion Engine(以下、EE)が搭載され[5]、EEによる強化されたリアルタイムの物理演算によって、前世代機よりも表現力が向上した[注釈 7]。また同じく独自開発プロセッサであるGraphics Synthesizer(以下、GS)によって、テクスチャマッピングなどの基本的な3Dグラフィック処理[5]のほか、性能上の制約が厳しいがセルフシャドウ描写や擬似的なハイダイナミックレンジ合成を行うこともできる[6]

本機は縦置きにも横置きにも対応し、DVDを主要メディアとして採用したことで、前世代機よりも映画的なゲームが増大し、DVD-Videoの再生機能を搭載したことで安価なDVDプレーヤーとしても利用でき、DVD-Videoの普及促進にも貢献した。また、光デジタル出力端子が搭載され、ゲーム機としては初となる立体音響が採用された[7]。これによりAVアンプやデジタル用の光デジタルケーブルと繋ぐことで、サラウンドサウンドシステムを構築することができる[7]

このように、本機はゲーム機としての基本スペックが当時のパソコンを上回っており[5]、DVD-Video再生機能やサラウンドサウンド、PlayStation BBを利用したインターネットへの接続などによって、「ゲーム機」の枠を超えた実用的なマルチメディア再生機を実現させた。

PS2のグラフィックシステムも扱えるようにしたLinuxであるPS2 LinuxというOSも別途発売された[8]が、PS2のリアルタイム3DCGに偏った独特の構造に起因する利用難易度の高さから主にギークの間で少数のみ出回り、各種実験が行われたのみで終わっている。ただし、米イリノイ大学国立スーパーコンピューター応用研究所(NCSA)はPS2 Linuxを利用して理論的には毎秒5000億回の演算が可能なクラスター・システムを構築することには成功している[9][10][注釈 8]

本機はPSとの互換機能(画質改善機能も追加)を搭載したため、既存ユーザーをそのまま取り込むことができ、PSで発売されたシリーズ作品の続編も発売されたことなどから人気を得た。2024年現在、史上最も売れたゲーム機(1億6000万台以上)[3]であり、次世代機である「PlayStation 3」(以下、PS3)が2006年11月11日に発売されて以降も本機は2012年12月28日まで生産された[11]

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歴史

要約
視点

1999年3月2日東京国際フォーラムで開催された「PlayStation Meeting 1999」において「次世代プレイステーション」として発表。本体の開発ボードを使った、デモンストレーション映像を紹介した。さらにモデムは標準装備ではないこと、現行プレイステーションとの完全互換であり、周辺機器にも互換性があること、DVD-ROMのメディアを採用しCD-ROMも再生が可能なことを発表した[12]。製品発表会にはほとんど姿を出さない出井伸之ソニー社長が出席し「あまりにも素晴らしいものができたので応援に来た」と発言した[13]。基本仕様とSCEおよびサードパーティーナムコスクウェア)制作の性能デモが公開される[14]初代PlayStationのようなポリゴンテクスチャの歪みが無く、大量の光の粒子で構成される花火やキャラクターの表情が動くなどの高度な3DCGは来場者に衝撃を与え、また期待を集めた。午後4時半に終了した発表会だが、当日の午後5時前後のニュース番組には映像が流れていた。当日の深夜に発表会のリポートを放送したテレビ番組の「トゥナイト2」をビデオリサーチ視聴率を調べたところ、当週の深夜番組の中でトップを記録していた[15]

同年9月13日にSCEが発売日と外観、39,800円の標準価格を公表し[16]、翌9月14日の朝日新聞に掲載された。日本では日付語呂にあわせて2000年(平成12年)34日発売となり、販売台数は発売から3日で60万台、ネットショップによる2週間先の注文分を含む38万台を加えて98万台を記録した[17]。なお、使用部品の性能の高さと安価性から「兵器転用の恐れがある」としてワッセナー・アレンジメントで輸出規制対象となっていたことが明らかになり、発売当初に話題となった[18]

2000年12月8日、SCPH-18000の発売時に行列を作ったのはライトユーザーが多かった。PS2用メモリーカードは別売となったが本体と一緒にメモリーカードを購入する人は少なかった。「メモリーカードはいかがですか?」と聞いても「いらない」という答えが返ってきていた。店頭に並んでいた人に本体の用途を聞いてみたところDVDプレーヤーとしての機能の充実に興味を持つ人が多かった[19]

2003年にアナログ放送録画とHDDを内蔵したソニーのハイブリッドレコーダー「PSX」が発売。

2005年5月17日には次世代機であるPS3の概要が発表され、同年12月にはマイクロソフトXbox 360がPS3よりも先立って発売されるなど次世代機への関心が高まり、相対的にPS2販売台数は縮小傾向になっていった。

2006年11月に次世代機であるPS3[注釈 9]が発売された後も、しばらくはテレビゲーム市場の一角を占めていた。例えば2007年の北米における年末商戦ではPS3が120万台・PS2が130万台を売り上げていた[20]。裕福層がPCゲームへと移行する中、比較的貧困層向けへのビデオゲームの売れ行きが良く、特に発売から年数が経過し購入しやすい価格となったPS2は人気であった。また、この頃よりゲームソフトのマルチプラットフォーム化が進んで、大手メーカーソフトがPS2を含めた多機種で発売されることもあった。

ヨーロッパでは、2010年にPS2を内蔵したソニーの液晶テレビBRAVIA KDL22PX300」が販売されている。

2011年時点では日本をはじめ、アメリカやヨーロッパなどの先進国ではPS3が主流となったが、ゲームが楽しめる上にDVDプレーヤーとしても使えること、DVDそのものが依然として主流であること、主要国ではそれらが“枯れた”規格としての手軽さなどから東南アジア中東などの新興国で売り上げを伸ばしており、同年1月には世界販売台数が1億5000万台を突破した[21]

2012年12月28日をもって日本国内における本体の出荷が完了したことがSCEJより発表された[11]。全世界での販売台数が1億5500万台以上で幕を閉じた。海外市場でも完全に生産終了したことが2013年1月4日に英紙the Guardianで報道された[22]

2014年3月31日には、SCPH-50000MB/NHおよび90000シリーズを除く機種で、2015年3月31日にはSCPH-50000MB/NHの修理等のアフターサービスの受付が終了[23]

2018年8月31日には、最終モデルであるSCPH-90000の修理受付を終了した[23]

2024年11月27日には、PlayStationの30周年特設サイトにて世界販売台数が1億6000万台を超えていることが発表された[24]

累計出荷台数

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ハードウェア

本体

Thumb
Emotion Engine CXD9615GB
Thumb
Graphics Synthesizer CXD2934GB
Thumb
DRDRAM TC59RM716GB
筐体
発売当初の外観は、PSの本体やコントローラのデザイン・VAIOシリーズのネーミングロゴデザイン・一部本体デザインなどを手掛けた後藤禎祐[52]により「地球から宇宙へのメッセージを発信する黒い箱」(モノリス)をイメージして作られている。直線的な形によって、従来の家庭用ゲーム機に多い「横置き」と、発売時点では他にはNECホームエレクトロニクスPC-FXくらいしか例がない「縦置き」が可能となっている。なお、縦置きの際には転倒防止のため専用スタンド(別売、SCPH-1xxxx向けのHDDも挟み込み可能なモデルと3xxxx~5xxxx,7xxxx,9xxxx向けにそれぞれ存在)を併用することが推奨されている。横置きに関しても専用スタンドが存在した(ただし、10000~55000型のみ対応)。トレイについているロゴマークは置き方に応じて回転させることができる。[53]
光学ドライブ
PS2規格用DVD-ROMDVD-Video、PS2規格用CD-ROM、PS規格用CD-ROM、CD-DAの再生に対応する。SCPH-50000以降はDVD-RDVD-RWDVD+RDVD+RWにも対応するが、プレイヤーの規格が古いため一部素材のDVD±RWと+R、CPRM解除は非対応。
電源・イジェクトボタン
SCPH-50000以前では、電源ボタンは「IO RESET」・イジェクトボタンは「」の文字が付いたボタンに、SCPH-70000以降では、電源ボタンは「IO」の左側に「RESET」の文字・オープンボタンは「」の文字のみ付いている。
このハードで「トレイが閉じている場合はイジェクトボタンで本体が起動する」、「トレイが開いているときにスタンバイ状態にするとトレイが閉じる」、「トレイを無理やり押さえつけるとトレイが停止する」といった慣習が初めて定義された。
PSにあったリセットボタンはPS2では電源ボタンに統合され、位置も縦側のイジェクトボタンの上(2004年11月3日発売の薄型PS2の位置も縦側のオープンボタンの右)に移動された。また、電源ボタンを短く押すことで、電源を切らずにリセットされる「リセット機能」が追加された。電源ボタンを約2秒間押すことで本体がスタンバイ状態になり、本体がフリーズしたときのみ4秒以上押すと本体を強制的にスタンバイ状態にすることができる。
主電源スイッチ
背面の主電源スイッチをオフにすることで本体の電源を完全に切ることができる。
SCPH-70000以降では削除された。
電源・イジェクトランプ
電源ランプに加えて新たにイジェクトランプが追加され、位置もボタン部ディスクトレイの上側に変更された。
下側のイジェクトランプは、「青」に(SCPH-70000以降を除く)点灯する、イジェクトボタン押した後にイジェクトランプが点滅する。上側の電源ランプは、PSおよびPS oneでは「緑」だったが、PS2では「緑」(電源ON時)・「赤」(スタンバイ時)点灯する。
また、異常に高温な場所で使用する、本体の通風孔を塞いだ状態で使用する、冷却ファンが正常に動作していないなどいった要因で本体が熱暴走すると、電源ランプが点滅してすべての操作が無効になる[54]
I/O
USBIEEE 1394 (i.LINK) 端子、PCカードポート、AVマルチ出力端子などのインターフェースを備える[55]。USB端子はキーボードやUSBマイクを利用したゲームなどに使用される。USB端子以外の使用頻度が低い端子は、本体の型番が上がるにつれ削除された一方で、LANポートなど新規追加された端子もある(#各モデル比較を参照)。LAN回線はゲーム中、または前期型で「PlayStation BB Navigator」を起動させたときにのみ使用することができる。LANポートはSCPH-10000~18000ではPCカードポート、SCPH-30000~55000ではPS2本体内の専用端子で接続したネットワークアダプターを経由しないと接続ができない。TCP/IPなどのプロトコルはすべてBIOS側に搭載され、ゲームがソニー独自の機器認証システムDNAS[56]で接続試行などを行った際に本格的なLAN通信が行われるが、アダプターの接触不良などがある場合は処理がフリーズして正しくLANが動作しないこともある。PS2用にフォーマットされていないATA HDDは認識自体が不可能であり、公式品の使用が推奨される。また、HDDアクセスランプはPS2の本体内側の下部分に隠し搭載されており、通気口からオレンジのランプが光ることを確認することができる。
DVD Player、BB NavigatorなどのOSバージョンアップ用ディスクはゲーム用CDよりも厳格にセキュリティがかけられており、ゲームディスクとデータの構造が異なる。
i.LINK端子は『グランツーリスモ3』などのローカル対戦で主に使用された。PSの本体に存在した「通信ケーブル」を接続するための端子はPS2には存在しないので、PS用ソフトの本体を2台以上使用した対戦はできない。また、オンライン対応タイトルでサーバーのリージョンをグローバル化することに成功したタイトルもかなり少なく、『バトルフィールド2』や『モンスターハンター2』などのごく少数しか存在しなかった。そのため、日本ではPS2のオンラインサービスがあまり広く普及しなかった。
CPU
本機搭載のCPU、Emotion Engine(EE)にはFPU以外にも2基のベクトル演算ユニットが搭載されており、(多くのゲーム機に共通する性質ではあるが)CG描画や物理シミュレーションなどに必要な浮動小数点の並列計算に特化した設計とされ、発表当時最新PC用CPU、Pentium IIIを大きく引き離す性能を出している[57]。その反面、一般的なパソコンで多用される条件分岐・整数演算・クロック周波数においては性能が大きく不足しているため、PS2 LinuxなどでCG以外のアプリケーションを動作させた場合、動作が遅く実用的ではなかった。
メインメモリにはRambus社のDirect RDRAMを採用。帯域は3.2 GB/sで、1999年時点のPC向けメモリの主流だったSDR SDRAM (PC133) の1.066 GB/sの約3倍の転送速度を実現している。
周辺プロセッサとの連携という観点からは、EEにおける計算結果をそのままGraphics Synthesizer(GS)に流し込むという、汎用性を重視するPCでは不可能なCPUGPUの密な連携が可能となっており、徹底してリアルタイム3DCG向けの設計となっている[58]。そのため、EEとGSは片方のみで使用するプロセッサではないことから、SCPH-70000モデルでCPUとGPUが統合された「EE+GS」が使用されるようになった。
GPU
本機のGPU、Graphics Synthesizerは4 MBDRAMをチップ内に持つ。従来は論理LSIとDRAMを同一チップ上に形成するのは製造プロセスの違いから難しいとされており、当時としては大容量のDRAMを用いたDRAM混載LSIの先駆け的存在となった。混載によってVRAMのバス幅を2560 bitに高めたことで、48 GB/sというVRAM帯域を実現している[注釈 11]。この広帯域では、PS2で用いる解像度の半透明テクスチャを大量に重ねてもフレームレートの低下を起こさないメリットがあった[注釈 12]ため、派手なエフェクトに活用された。
VRAMの帯域は次世代機のPS3と比較しても約2倍広く[注釈 13]アルファブレンドのようにVRAM上の大量のピクセルの値を変更する処理においてはPS3よりも優れている。
GSには固定機能シェーダ[注釈 14]しか搭載されていないが、メモリ帯域を生かして大量の半透明テクスチャを重ねる形でのポストエフェクトに似た表現や、CPUのVU1を使うことで頂点シェーダに似た処理を行える仕組みになっている。

周辺部

Thumb
専用CD-ROM
Thumb
専用DVD-ROM
コントローラ
本機付属コントローラはDUALSHOCK 2となった。PS用コントローラの最終型だったDUALSHOCKの振動機能に加えて、ボタンを押している深さ自体にも256段階の圧力が検知されるようになっており、押し加減によるコントロールができる。PS2にコントローラーを接続した際にDUALSHOCK、DUALSHOCK 2、その他のどのコントローラーを接続したかが判定される。
光学ディスク
PS2用ソフトのメディア裏面の色はCD-ROMが青、DVD-ROMは銀色(2層ディスクは薄い金色)。記録面にPSの共通ロゴマーク(🄬マーク付き)がうっすらと6つ見える。
PS2用ソフトのジャケット表面の上にロゴ表示
ソフトのパッケージはDVDのトールケースと似た形をしており、ジャケット表面の上部に「PlayStation 2」とPSロゴが入っている。またソフトが2枚組の物でも一つのトールケースに収められている物が多く、連動していたソフトは単品でもプレイが可能だが、別のソフトとして扱われている[注釈 15]。また、ゲームショップの一部ではトールケースのジャケットに似たパンフレットやソフトの体験版なども期間限定ながら無料で配布していた。

仕様

Thumb
PS2の基板
外形寸法[注釈 16]
SCPH-10000/30000/50000シリーズ - 約301×78×182 mm
SCPH-70000/90000シリーズ - 約230×28×152 mm
重量
SCPH-10000シリーズ - 約2.4 kg
SCPH-30000シリーズ - 約2.2 kg
SCPH-50000シリーズ - 約2.0 kg
SCPH-70000/75000/77000 - 約0.9 kg
SCPH-79000 - 約0.6 kg
SCPH-90000 - 約0.7 kg
消費電力
SCPH-10000/15000 - 約50 W
SCPH-18000 - 約48 W
SCPH-30000 - 約47 Wまたは約39 W
SCPH-35000 - 約47 W
SCPH-37000/39000 - 約39 W
SCPH-50000 - 無印/TSS:約39 W、MB/NH:約51 Wまたは約45 W、NB:約39Wまたは約32W、PW/CW/SA:約32 W
SCPH-55000 - GT:約39 Wまたは約32 W、GU:約39 W
SCPH-70000/75000/77000 - 約45 W
SCPH-79000 - 約38 W
SCPH-90000 - 約35 W
CPU
Emotion Engine(エモーション エンジン)
クロック周波数: 294.912 MHz
1基のMIPSベース 64ビットコア
16 KB スクラッチパッドRAM
2基のVPU(うち1基は単独で動作可能)
1基のIPU。MPEG-2デコードのうち、IDCTなどの一部処理が可能
浮動小数点演算性能: 6.2 GFLOPS[59]
入出力プロセッサ
CPUコア - MIPS R3000カスタム(33.8/37.5 MHz)
サブバス - 32 bit
PSのメインチップを流用したもので、PS用ソフトの動作にも用いられる
Graphics Processing Unit
Graphics Synthesizer(グラフィックス シンセサイザ)
クロック周波数 - 147.456 MHz
メモリインターフェイス - 2560 bit
グラフィック性能
300万から600万ポリゴン/s[注釈 17]
最大描画性能 - 7500万ポリゴン/s[60]
メモリ
メインメモリ - 32 MB Direct RDRAM
転送速度: 3.2 GB/s
ビデオメモリ (VRAM) - 4 MB eDRAM
転送速度: 48 GB/s
サウンド
SPU2+CPU(PCM音源
同時発音数 - 48音 + ソフト音源 (WebSynth)
SPU2用RAM - 2 MB
サンプリング周波数 - 44.1 kHz, 48 kHz
デコード
ドルビープロロジックII 出力(ドルビーサラウンド
ドルビーデジタル(5.1chサラウンド。一部の対応ソフト・DVDビデオ再生時)
DTS(ゲームでは4.0chサラウンド。光デジタル出力の仕様が必須。一部の対応ソフト・DVDビデオ再生時)
リニアPCM(2.0ch ステレオ。音楽CD・DVDビデオ再生時)
光学ドライブ
DVD-ROMドライブ(CD: 24倍速、DVD: 4倍速)
光ディスク
CD - CD-ROM、CD-DA
DVD - DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RW(SCPH-50000以降のみ)、DVD-Video(DualDisc対応)、DVD-VRCPRM非対応、SCPH-50000以降のみ)
PAL規格の映像は非対応、NTSCのみ
コントローラ
コントローラ端子×2(独自端子、最大2台。マルチタップ使用時は最大8台)
通信
モバイルネットワーク: 2G mova(別途増設が必要)
Ethernet: 10BASE-T/100BASE-TX x1(SCPH-55000以前の場合は別途増設が必要)
モデム(北米版SCPH-30000から50000において、北米版HDDアダプターであるSCPH-10281を別途増設した場合のみ)
AV出力
解像度 - 480i, 480p[注釈 18], 1080i[注釈 19]、VESA(最大1280x1024)[注釈 20]
アナログ出力: AVマルチ×1(映像は同時出力)
デジタル音声出力: S/PDIF 光デジタル 角型×1
I/O
USB 1.1ポート: 前面×2
メモリーカード差込口×2(独自端子、最大2個。マルチタップ使用時は最大8個)
PCカードスロット(16ビット)×1(SCPH-18000まで、BB Unitの接続以外には使用不可)
エクスパンションベイ用の端子×1(SCPH-30000からSCPH-55000、独自端子)
i.LINK×1(SCPH-39000まで)
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内蔵機能

要約
視点
起動画面
青い煙の上に透明の立方体との光(コントローラの×の色でもある)が浮かび「Sony Computer Entertainment」と表示され、画面が回転しながら煙の中に入っていくというもの。メモリーカードのセーブデータ数に応じて青い煙の中に立つ柱の数が増加する。PS3の画面のインターフェースを担当した平松修治によると、一般家庭の使用状況下においてPS3の発売時期に画面いっぱいに柱が立つようになっているとのこと[61]
自動診断
使い込んだディスクが読みにくくなった時、自動診断が"する"に設定されていれば自動的にレンズの焦点を合わせディスクの情報を少し読みやすくする。ただし、この機能は保存されない。
描画性能
半透明テクスチャを大量に重ね描きすることによって個性的なポストエフェクトやボリュームレンダリングのような特殊効果を実現するメーカーが多かった。しかし、独自作成のエフェクト処理1つ1つにも多数のポリゴンを使用する[注釈 21]ことを意味し、公称スペックと比較して3Dモデルに用いることができるポリゴン表示数は大幅に減少した[注釈 22]
このように、ハードウェアの特異な構成に応じたソフトウェアの工夫によっては他社製のハードウェアでは実現できない特殊な処理も可能となった[62]
その反面、特異なハードウェアを活かすために常にソフトウェア側に工夫が必要とされるため、開発が全体的に難しくなったうえ、ソフトウェアの移植性に劣り、開発で得たノウハウが直接他のハードウェアで使えないという欠点があった。これら種々の課題を乗り越えてPS2に特化したソフトもあった[注釈 23]
DVDプレーヤー
DVD-Videoの再生に対応。
SCPH-10000/15000(日本国内のみ)では、同梱の『ユーティリティディスク』からDVDプレーヤーを同梱のメモリーカードに導入することでDVD再生機能を提供していた(同梱されたメモリーカードとは別のものにインストールすることもできる)。
バージョン3.00以上のDVDプレーヤーが収録された『DVDプレーヤー』の単体販売が行われていた[64]。SCPH-50000以降ではDVDの映像をプログレッシブ(480p)出力できるほか、DVD±R、DVD±RW、デジタル放送を録画したDVDの再生が可能。暗証番号による視聴年齢制限設定も存在する。
50000型以降ではDVD-VRも再生が可能になるが、CPRMに対応していないため地デジ番組の録画ディスクは見れない。DVD±RWはディスクのラベルの材質によってはPS2で視聴できない(PS3ではどのような材質でも可能)。
ユーティリティディスク、DVDプレイヤー、PlayStation BB Navigatorのディスクのレーベル面のデザインは、銀色の統一されたデザインが採用されている。
CDプレーヤー
PSから引き続き音楽CDの再生機能が搭載されており、シャッフル再生、リピート再生の機能が追加されている。PS1に搭載されていたCD再生時のビジュアライザーは削除された。再生時には立方体の3DモデルがUIの一部に表示される。
ブラウザ
PSとは異なり、メモリーカード(SCPH-18000以前(日本国内のみ)はメモリーカードスロット(マルチタップ経由で挿入)に挿入されたPS・PS2メモリーカードを2枚のみ認識することが可能、SCPH-30000以降はマルチタップ経由で挿入されたPS・PS2メモリーカードを1台4枚、最大で8枚まで認識することが可能)とディスクが一元的に表示できるように整理された。PSメモリーカード(色はグレーのみ)・PocketStation(色はホワイトのみ)・PS2メモリーカード(色はチャコール・ブラックのみ)・黒ディスク(CD・PS用ソフト)・青ディスク(CD・PS2用ソフト)・銀(金)ディスク(DVD・PS2用ソフト・DVDビデオ・音楽CD)が3Dモデルで表示される。HDDユーティリティディスクをインストールした場合(HDDが搭載できないSCPH-70000以降を除く)のみ、箱(フォルダ)とHDDのアイコンが追加される。
PS2ではモデルの違いでOSに改良が加えられているが、HDDユーティリティディスクを除いてOSのバージョンアップを行うことはできない。
PlayStation BB Navigatorをインストールすると、それがブラウザの代わりとなるため使用できなくなる。
厚型(SCPH-50000以前)では「ディスク読み込み中」、薄型(SCPH-70000以降)では「読み込み中です。」にディスク認識中に表示。
システム設定
PSには存在しなかった環境設定が追加された。PS2を再起動しても設定が保存される。使用する言語、光デジタル出力のオンオフ、日付、画面比率(4:3・フル・16:9[注釈 24])、リモコンによるゲームプレイ設定(SCPH-50000以降のみ)の設定ができる。HDDユーティリティディスクをインストールした場合のみ、マウスの利き手やキーボード配列の設定が追加される。設定画面を開いているときに「□」ボタンを押すと設定項目が消え、画面の背景のみを見ることができる。背景の物体、およびディスクを入れていない場合のメインメニューの物体は内蔵電池が生きている場合は回転する。
表示言語
各国のPS2では、本体の表示言語を英語フランス語イタリア語ドイツ語スペイン語オランダ語ポルトガル語ロシア語ポーランド語日本語韓国語中国語に変更することが可能。日本発売版では日本語[注釈 25]・英語に、北米・欧州・豪州発売版では英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語・オランダ語・ポルトガル語に変更することが可能である。
時計機能
ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機としては初めて時計機能を搭載した。CR2032を使用したコイン電池式である。電池が切れるとRTCが停止するが、ゲームを通常通り遊ぶことが可能。ただし、メインメニューの粒子の回転が停止する。
エラー画面
規格外ディスクを認識すると、ブラウザ画面中でも画面が強制的に切り替わり、赤い煙の上に透明の立方体が浮かび「PlayStationまたはPlayStation 2規格のディスクではありません。」と表示される。このエラーはリージョンエラーが発生した場合でも表示される。ディスクトレイをイジェクト(薄型PS2では、オープン)するとこのエラーは解除される。
リージョンコード
PS2もPS同様にリージョンロック仕様であり、使用するPS・PS2用ソフトと本体のリージョンコードが一致しないとそのソフトを起動することができない。さらにDVD Videoにもリージョンロックが入る(リージョンエラーの場合はブラウザではなくプレイヤー側でストップが入る)。

PSとの互換性

本機はI/Oプロセッサの中に前世代機であるPSが起動できるCPUが入っているため[65]、2000年の発売開始当時、すでに世界での出荷台数の累計が7000万台を超えていたPS用のソフトウェアのうち一部を除くほとんどをそのまま遊ぶことができる。ただし、PS用ゲームのセーブにPS2用メモリーカードを使用することはできず[注釈 26]、別途PS用メモリーカードとPocketStationが必要である。従来のコントローラの利用については、「DUALSHOCKは使いたいですね」といった表現で、断定は避けていた[66]

また、本機はソフト開発が難しい仕様である上、2000年の間は十分な開発ツールが提供されなかったため、良質なゲームソフトが出揃うまで時間がかかった。そのため新規ユーザーはPS2だけ購入すればPS用ソフトも購入して遊べ、ゲーム開発者はPS用ソフトを引き続き製作してもソフトウェアの売り上げに響かない互換性は大きな意味を持った。

また、PS用ソフトに対して、以下の2点でパフォーマンスを強化することが可能である。これらのモードの使用はサポート対象外であり、動作に問題が生じる場合がある。これらの設定は保存されないため、本機の再起動やリセットのたびに毎回再設定する必要がある。

テクスチャマッピング(テクスチャの補間)
テクスチャのジャギーアンチエイリアシングで補間して滑らかにする。3DCGのテクスチャを多用したゲームで大きな効果があり、グラフィックが格段に滑らかになる。ただし、スプライト的に使用されているポリゴンのテクスチャまでも補間してしまうため、ドット絵を多用した2D系のゲームではドットの角が取れてしまうことでピクセルアートとしての質感が失われる場合がある。ポリゴンの継ぎ目に生じる隙間を目立たなくする処理を行っているゲームでは、ポリゴンに縁が付いてしまう場合がある。
CD-ROM高速読み込み
PS2のCD-ROMと同じシークタイムで読み込む。読み込み速度そのものは2倍速のままである。PS用ソフトの処理が速くなったりすることはないが[67]、低速でもロード時間を短くするよう工夫されたソフトも多いため、効果が薄い場合もある。PS2用ソフトと同等のシークタイムで読み込むため、ドライブの騒音も大きくなるといった弊害もある。一部のソフトにおいては、起動画面(PSのロゴ)までは表示されるが、タイトル画面が出ないこともある。また、ゲームによってはサウンドが音飛びを起こしたり、サウンドの再生が異常に速くなってしまったりするものがある[注釈 27]
逆に最初から隠し機能として高速モードがあるソフト[注釈 28]はコマンド入力無しに発動する恩恵もある。

メモリーカードスロットにも互換性があり、PS用メモリーカードを直接使用できる。PS2用メモリーカード (8MB) にもブラウザ上からPS用ソフトのセーブデータをコピーすることができるが、PS用ソフトからPS2用メモリーカードにアクセスすることはできなくなっているため、バックアップ用途にとどまる。また、メモリーカードの読み書きを高速化する機能も案としてあり技術的には可能であったが、読み書き速度やメモリーカードの容量に依存したソフトが多いことを理由に採用されなかった。

また、PS2をD端子ケーブルやコンポーネント端子ケーブルで接続した場合、PS用ソフトは大幅に画質が向上するが、一般的な映像フォーマットではない240p(256×240ピクセル)で出力される為、接続したモニタによっては信号に対応せずゲーム画面が乱れたり、全く出力されなかったりする事がある。PS3のPS1互換機能では240p出力は廃止された。

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バリエーション

要約
視点
Thumb
EyeToy(上)薄型PS2(中央)厚型PS2(下)
Thumb
厚型PS2に貼りつけられた封印ラベル

本体色は特記なければブラックである。前世代機PSと同様に型番はSCPH-XXXXYの形式で付けられている。XXXXが型式、Yが発売地域を表している。

SCPH-18000以降の型では、自己修理および改造防止のため、PSにはなかった[注釈 29]セキュリティシールが継ぎ目部分に貼付されるようになった。マイナーチェンジはSCPH-10000からSCPH-90000まで行われ、SCPH-70000以降は本体を薄型にするなど小型化された。

2014年9月、設計を手掛けた鳳康宏は「スリム化」前のPS2の冷却ファンは通常のものとは回転方向が逆(吸い込み側から見て時計回り)であることを明らかにした[68]

厚型モデル

2004年から販売している「薄型モデル」に対して日本国内では「厚型モデル」、日本国外では「PlayStation 2 Fat」と呼ばれることがある。

SCPH-10000系

日本でのみ発売されたモデル。シリーズで唯一PCカードスロットが搭載されている。消費電力は約50W。2つのUSB端子と右下のi.LINK端子が存在。

SCPH-10000
2000年3月4日発売、39,800円
最初に発売されたモデル。この機種とSCPH-15000にだけPS2用メモリーカードが同梱されている。
DVD-Videoの再生にはDVD再生用プログラム(同梱の『ユーティリティディスク』などからインストール可能)を書き込んだメモリーカードを装着してから起動する必要がある。簡単な操作により日本以外のリージョンが設定されたDVDも再生できたが、再生ソフトのバージョンアップにより修正された。
色はPSのグレーからチャコール・ブラックに変更。
光学ドライブはディスクトレイを採用。
SCPH-15000
2000年6月15日発売、39,800円
生産性向上、『ユーティリティディスク』1.00対策などのマイナーチェンジ。このモデルからは客の分解防止の為、PS2本体に封印ラベルが貼りつけられるように成った。
SCPH-18000
2000年12月8日発売、39,800円
DVDプレーヤーを本体に内蔵、リモコンとリモコン受光部が同梱。以降のモデルではDVD再生時にRGBケーブルの使用が制限され、PS2用メモリーカードは別売となった。

SCPH-30000系

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北米版SCPH-30001の本体とコントローラ
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日本版SCPH-30000の本体にエクスパンションベイ

SCPH-30000

SCPH-30000は2001年4月18日発売、オープン価格。6月29日から35,000円、11月29日から29,800円、2002年5月16日から再びオープン価格。型番はSCPH-3XXXY。

機能は以前のSCPH-10000シリーズ(日本国内のみ)とほぼ同じ本体背面のPCカードスロットを代わって、1xxxxモデルで問題視されていた基板の内蔵方法を改良したため、北米・欧州モデルに先行して搭載されたエクスパンションベイを付属し、消費電力が39 W(SCPH-35000は47 W、SCPH-30000は39 Wと47 Wが混在)に低下し、EEとGSの0.18 μmへのシュリンクと通気口改善されたが、内部的にもハードディスク接続を見越した部分がある[注釈 30]。本体側にはアクセスランプが内蔵され、ソフトウェア側では拡張ベイ部分のドライバを内蔵しておりPlayStation BB Unit使用時にメモリーカードにドライバをインストールする必要がない。リモコンとリモコン受光部別売となった。以前のSCPH-10000シリーズでは、i.LINK端子は右下から右上に移動。

SCPH-30000 ヨーロピアン・オートモービル・カラーコレクション
2001年11月8日発売(受注販売のみ)各色50,000円。5色セット250,000円
PS2生産出荷台数累計2000万台を記念して発売された限定特別色モデル。日本国内での販売はPlayStation.comのみで単体販売600台、5色セットが66台の計666台。
本体と付属コントローラー、縦置きスタンドが通常色とは異なるカラーで鏡面色塗装処理が施され、通常別売のメモリーカードも本体に同封されている。
実際の自動車用の塗料を用いて塗装されているが、自動車用の塗料は塗膜が柔らかくそのまま梱包すると塗面がへこんでしまうため、塗装後に堅い塗膜のトップコートが施されている[68]
カラーはスーパーレッド、メタリックシルバー、アストラルブルー、スノーホワイト、ライトイエローの5色。
SCPH-35000 GT
2001年6月8日発売、39,800円
グランツーリスモ3』を同梱したセット。基本仕様はSCPH-30000 (47 W) に準ずる。
SCPH-37000 L
2002年7月19日発売、30,000円
本体色は「オーシャン・ブルー」(半透明青)。ヒートシンクなどに変更が見られる。縦置きスタンドとリモコンが同梱。
SCPH-37000 B
2002年8月1日発売、30,000円
本体色は「ゼン・ブラック」(半透明黒)。その他の特徴はSCPH-37000 Lと同じ。
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日本版SCPH-39000の本体とコントローラ
SCPH-39000
2002年11月21日発売、オープン価格
コスト削減などのマイナーチェンジ。
SCPH-39000 RC
2002年12月3日発売、26,800円
ラチェット&クランク』同梱のアクションパック。
SCPH-39000 TB
2002年12月3日発売、26,799円
本体色はトイザらス限定カラー「トイズ・ブルー」。上記「SCPH-39000 RC」のトイザらス限定品。
SCPH-39000 S
2003年2月13日発売、25,000円
本体色はシルバー。PS2全世界5000万台出荷記念、2003年春季限定カラーモデル。
SCPH-39000 SA
2003年2月20日発売、25,000円
本体色は「SAKURA」(薄ピンク)。PS2全世界5000万台出荷記念、2003年春季限定カラーモデル。
SCPH-39000 AQ
2003年2月20日発売、25,000円
本体色は「AQUA」(薄めの青水色)。PS2全世界5000万台出荷記念、2003年春季限定カラーモデル。
SAKURA・シルバーはのちの50000系でも同色が発売されたが、AQUAは39000系のみの発売であった。

SCPH-50000系

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北米版SCPH-50001の本体

SCPH-50000は2003年5月15日発売、25,000円。機能はSCPH-10000系(日本国内のみ)・SCPH-30000系とほぼ同じで以前のSCPH-10000(日本国内のみ)・SCPH-30000シリーズのi.LINK端子が削除。これにより、『グランツーリスモ3 A-spec』などでi.LINK端子を使用することによってできた対戦が不可能となった。また、リモコン受光部が内蔵され、内蔵DVDプレーヤーがプログレッシブ出力に対応。新たに包装箱には、DVDドライブの対応メディアにDVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RWが表記されるようになった。電源回路が変更された影響でファンの回転が起動直後から起動後の数秒後に変更され、音も静穏化した。

2004年11月3日に薄型モデルが発売されたが、SCPH-50000シリーズは2008年まで継続販売されていた。型番はSCPH-5XXXY。

SCPH-50000
2003年5月15日発売
本体色はチャコール・ブラック
SCPH-50000 MB/NH
2003年6月12日発売、35,000円。2003年11月13日から29,800円、2004年11月3日から24,800円
本体色はミッドナイト・ブルー。型番は「MB/NH」とスラッシュを含む。『PlayStation 2 BB Pack』と題され、PlayStation BB Unitを標準装備したセット。同色の縦置きスタンドを同梱。
SCPH-50000 NB
2003年11月13日発売、19,800円
本体色がブラックからミッドナイト・ブラック(半透明黒)に変更。以降の基準モデルはSCPH-50000から本モデルに変更される。
SCPH-50000 TSS
2003年11月19日発売、19,799円
本体色はトイザらス限定カラー「サテン・シルバー」。トイザらス限定品。
SCPH-50000 CW
2004年3月18日発売、19,800円
本体色はセラミック・ホワイト。
SCPH-50000 SA
2004年3月25日発売、19,800円
本体色は「SAKURA」(薄ピンク、SCPH-39000でも発売された)。2004年春季限定カラーモデル。
SCPH-50000 PW
2004年7月25日発売、19,800円
本体色はパール・ホワイト。2004年夏季限定カラーモデル。
SCPH-55000 GT
2003年12月4日発売、22,000円
本体色はセラミック・ホワイト。『グランツーリスモ4"プロローグ"版』同梱。仕様はSCPH-50000 NBに準ずる。
SCPH-55000 GU
2003年12月4日発売、35,000円
本体色はゴールド。「機動戦士Ζガンダム百式ゴールド・パック」。『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ』、大河原邦男デザインの特製縦置きスタンド等を同梱。仕様はSCPH-50000 NBに準ずる。

薄型モデル

従来機から部品点数を減らした結果、小型化を実現したモデル[69]。日本では「新型」[69]、または「薄型」、日本国外では「PlayStation 2 Slim」「PlayStation 2 Slimline」などと呼ばれることがある。

SCPH-70000系

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北米版SCPH-70001の本体とコントローラ
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ワンチップEE+GS
CXD9833GB
(SCPH-70000CB)

SCPH-70000 CBは日本では2004年11月3日に発売、オープン価格。実勢価格19,800円。また欧州2004年10月29日北米で同年11月25日豪州で同年12月2日に発売した。本体色はチャコール・ブラック。従来機からコストダウンが図られ、部品点数を従来製品の「1,614」から「1,216」まで減らし、体積で1/4以下 (約23%) 、質量比で1/2以下 (約45%) にまで押さえた結果、小型化を実現した[69]

本体は約2.0 kgから約900 gに軽量化し、本体の幅×高さ×奥行きは約301×78×182 mmから約230×28×152 mmに薄型化され、それまでのディスクトレイからトップローディングに変更された。また、トップローディングの蓋となっているのは、PSおよびPS one以来となる。本体形状の変更により、SCPH-70000以降のモデルはPlayStation BB Unitが使用できなくなった。また、PS2初期モデルからの主電源スイッチは一旦削除された。代わりにイーサネット端子が内蔵されたが、HDDには対応しない[注釈 31]。そのため、PlayStation BB対応ソフトのうち、アダプタのみを必要とするソフトは引き続き使用できる。歴代の据え置き型PSシリーズでPS Oneとともに唯一電源ユニットが内蔵されておらず、ACアダプターが必要。

この型番以降、本体のPS2のロゴはカラー印字から着色のない刻印へと変更され、説明書のデザインもPS時代のものから薄いものに変更された。ただし、初期画面でのロゴ表示や「あなたのシステム設定ファイル」の3Dアイコンの「PS2」のロゴの色は藍色水色のグラデーションのままだった。

SCPH-75000以降のモデルでは正常に動作しないPS/PS2用ソフトが存在する。

SCPH-70000 GT
2004年12月28日発売、23,800円
本体色はチャコール・ブラック。『グランツーリスモ4』同梱のレーシングパック。
SCPH-70000 CW
2005年5月26日発売、オープン価格
本体色はセラミック・ホワイト。
SCPH-75000 CB, CW,SSS
2005年11月3日発売(セラミックホワイト)、オープン価格
2005年11月23日発売(サテンシルバー)、オープン価格
2005年12月12日発売(チャコールブラック)、オープン価格
本体色はチャコール・ブラック、セラミック・ホワイト、サテンシルバー。
機能はSCPH-70000から変化はないが、これ以降の型番のハードでは正常に動作しないソフトが存在する。
SCPH-75000 FF
2006年3月16日発売、オープン価格
本体色はチャコール・ブラック。また、本体に『ファイナルファンタジーXII』に登場するジャッジマスターの紋章がデザインされている。『FFXII』が同梱されている「PlayStation 2 FINAL FANTASY XII Pack」。
SCPH-77000 CB
2006年9月15日発売、16,000円
本体色はチャコール・ブラック。
本体価格を下げたモデル。機能はSCPH-75000から変化はないが、同シリーズ以降から続く正常に動作しないソフトの一部に互換性の確保がされた。
SCPH-77000 SS
2006年11月22日発売
本体色はサテン・シルバー。生産限定色だったがユーザーの希望により標準色に加わる。
SCPH-77000 PK
2006年11月22日発売
本体色はピンク。生産数量限定品。
SCPH-79000 CB
2007年7月1日発売、16,000円
本体はSCPH-77000の約900 gから約600 gに、ACアダプターは約350 gから約250 gに軽量化された。
初期型PS3ではメインメモリが分割されていたが、このモデルからEE+GSとメインメモリがワンパッケージ化されている。ディスクドライブ付近のフレキケーブルに物理的対策が行われた。

SCPH-90000系

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北米版SCPH-90001の本体

PS2の最終モデル。機能はSCPH-70000系とほぼ同じで、周辺機器も同じものが使用できる。消費電力は約35 W。本体のサイズはSCPH-70000系とほぼ同じだが、PS2のデザイン上の特徴であった凸凹状の意匠が前面部からは無くなった。型番はSCPH-9XXXY。

SCPH-90000 CB, CW, SS
2007年11月22日発売、16,000円
ACアダプター部分が内蔵され、SCPH-50000系以前と同様に通常の電源ケーブルのみで使用できるようになった。
重量は約720 gで、SCPH-79000の本体とACアダプターを合わせた重量である600 g+250 gよりも軽い。
本体色はチャコール・ブラック、セラミック・ホワイト、サテン・シルバーの3色が同時発売。
2009年3月をもって、セラミック・ホワイトとサテン・シルバーが生産終了。コントローラ、メモリーカードもチャコール・ブラック以外の色がすべて生産終了し店頭在庫限りの販売となった。
SCPH-90000 CR
2008年7月3日発売、16,000円
本体色はシナバー・レッド。この色がPS2最後の追加色であった。このモデルと2008年に改良されたCB,CW,SSモデルはメモリーカードを使用したCFWのバックドアが対策されている。

開発向け

一般向けには販売が行われていない開発・検証機も存在した。ゲーム開発会社、流通、出版社などの業務上必要と認められた一部の会社に販売された。「Debugging Station」。主な仕様の違いとしては、バックアップCD、DVDの起動、民生向けでは設定できない設定の変更、本体ロゴの違い(ロゴが「PS2」から「TEST」と表記されている)が挙げられる。またPSの開発機に存在したNTSC/PAL規格の切り替え機能は搭載されておらず、本体色についても民生向けと同一となった。

その性能から譲渡・転売は認められておらず、万が一の流出時には本体のシリアル番号から流出元が特定できる仕組みとなっている[注釈 32]

DTL-T10000
SCPH-10000系に該当。通常のPS2とは大幅に外見が異なり、3倍以上の大きさがある[71]
DTL-H10000
SCPH-10000系に該当。基本機能は市販モデルと変化が少なく、市販品と比べてもコントローラーの○×ボタンによる決定/キャンセルの切り替え有無、バックアップ起動可否の違い程度しか存在しない。
DTL-H30000
SCPH-30000系に該当。本型番よりDVD再生機能が削除され、より開発機寄りとなった。(正確にはDVD再生チップが非搭載のため再生自体が行えない)
DTL-H50000
SCPH-50000系に該当。DTL-H10000にて開発されたゲームの一部において、SCPH-30000以降の型番でプレイした際に正常に動作しない場合がある不具合が発覚。以降のゲームは本機器による動作確認が必須となった。
DTL-H70000
SCPH-70000系に該当。本型番より開発機も薄型モデルへと変更されたが、それ以前の型番と仕様自体に違いが無く、またPS3の登場も目前に迫っていた時期であり、流通は非常に少ない。

互換機

PSX

ソニーから、アナログ放送録画機能とDVDプレーヤーと家庭用ゲーム機(PS・PS2互換機)のハイブリッドレコーダー「PSX」(160GBモデルではDESR-5X00・250GBモデルではDESR-7X00)が,2003年12月に日本で発売された。なお、HDD機能はPlayStation BB Unitも内蔵(DESR-5000・DESR-5100のみ・DESR-7000・DESR-7100のみ)。

PlayStation BBへの全機能の対応を謳っていた製品であったが、DESR-X500モデル以降は非対応となった。

PlayStation 3 (20GB/60GBモデル)

ソニー・コンピュータエンタテインメントが2006年に発売した家庭用ゲーム機PS3(CECHA00・CECHB00および日本未発売のC00,E00)はPS・PS2と互換性を持つ。オンライン機能はイーサネットも搭載し、HDD機能はPlayStation BB Unitも一部作品でのみ内蔵し、セーブデータについてはPS3用メモリーカードアダプターでPS/PS2用のメモリーカードを用意してデータを転送し、「仮想メモリーカード」をあらかじめ用意したうえでプレイする必要がある。CECHH00以降のモデルではPS2用の仮想メモリーカードを用意してもプレイできないため意味がなく、アーカイブスの作品を遊ぶ場合でも仮想メモリーカードは使用不可。

日本未発売品

KDL-22PX300は2010年12月3日欧州で発売。BRAVIAのテレビにPS2本体の形状を変更して合体させたもの。

各モデル比較

さらに見る 型番, 発売月 ...

本体機能

さらに見る SCPH-, 10000系 ...
  • ゲームのプログレッシブ出力には全モデルで対応している。プログレッシブ出力対応ソフトでゲーム内のオプション設定、もしくはゲーム起動時に隠しコマンドの入力[注釈 33]をすることで、プログレッシブ出力設定をする必要がある。インターレース出力のみに対応するソフトもある。

システムバージョン

さらに見る SCPH-, ブラウザ ...
  • PlayStationドライバー以外はアップデート用のディスクが用意されている。
  1. 18000のみDVDプレーヤーを内蔵。10000/15000は同梱の『ユーティリティディスク』からDVDプレーヤーをメモリーカードにインストールする必要がある。
  2. 非対応とはされていないが、読み込めることは保証されていない。
  3. 別売の『HDDユーティリティディスク』を導入した場合。
  4. 1.00に不具合が見つかったため、途中から1.01に差し替えられた。
  5. 同梱の『ユーティリティディスク』からインストールできるバージョン。
さらに見る 番号, 地域 ...
アップデート
PlayStation BB Unit発売前である2001年7月19日発売のHDDユニットに同梱された『HDDユーティリティディスク』を使うことで、ブラウザはバージョン2.00、CDプレーヤーはバージョン1.30にアップデートすることができ、以下の内容に変更される。
  • バージョン一覧の下にMACアドレスの項目が追加
  • ブラウザにCD/DVDとメモリーカードに加え「HDD」が表示されるようになる
ただし『HDDユーティリティディスク』は後継の『PlayStation BB Navigator』の展開に伴い販売が停止されたうえ、ブラウザのバージョンが1.xx台で上がっているPS2自体の新モデルが発売されているため、バージョンの数字の大きさと新旧関係は一致しない。
DVDプレーヤーもDVDリモコンなどに同梱されたり単体で販売されている『DVDプレーヤー』、『HDDユーティリティディスク』、『PlayStation BB Navigator』[72]などを用いて、本体内蔵のものより新しいバージョンにアップデートすることができる。
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周辺機器

要約
視点

SCE純正

一部の周辺機器はPS用のものが流用できる。

さらに見る 型番, 名称 ...

ソニーグループ

AVマルチケーブル
専用のAVマルチ端子を搭載した一部のWEGAに向け、信号劣化の少ない映像出力ができる。本来PS用の周辺機器だが、PS2でも使用可能。ただし、DVDプレーヤーのバージョン1.01以降ではコピーガード回避に使われるのを避けるためにRGB信号による再生ができず、強制的にコンポーネント出力になる(再生不可能になる訳ではないが、緑がかった画像となり正常な色で再生できない。使用するWEGAのAVマルチ端子がコンポーネント映像信号に対応していれば視聴可能)。
RGBケーブル(RGB21ピン
PS用のケーブルを転用、AVマルチケーブルと同様の現象が起こることがある。
popegg
ソニーマーケティングより2000年9月に発売されたプリンター。PS2とUSB接続してパソコン無しで印刷できる環境というのが売りだった。対応しているソフトは「Primal image For Printer」「PrintFan」「マイトアンドマジック」「COOL BOARDERS CODE ALIEN」「レイクマスターズEX」「カラリオはがきプリント」などが出されている。PS2に対応できるプリンターは「PM-760C」「PM-770C」「PM-780C」「PM-800C」「PM-820C」「PM-880C」「PM-900C」「PM-2200C」「PM-3000C」「PM-3300C」「PM-3500C」「PM-800DC」「PM-820DC」「CC-700」の14機種が挙げられている[75]
サイバーショット
ソニーマーケティングより発売のデジタルカメラ。PS2とUSB接続してゲームキャラクターの顔にデジタルカメラで撮った自分の顔を貼るといった使い方が可能だが、こちらも対応ソフトはそれほど出ていない。「ピクチャーパラダイス」というPS2用規格に対応したデジタルカメラに対応しているソフトと「ゴルフパラダイスDX」など画像取り込みに対応しているソフトが出されている[75]。PS2に対応できるデジタルカメラは「DSC-P1」「DSC-F55V」「DSC-S50」「DSC-F505K」「DSC-F505V」「DSC-S70」「DSC-S30」「DSR-PC110」の8機種が挙げられている[76]。また、PS2規格に非対応デジカメでも「USBメモリースティックリーダー/ライター」を使用する事でPS2に画像の転送が行える[77]。「MSAC-US1」「MSAC-US5」[78]
ヘッドマウントディスプレイ[79]
ソニーより2002年9月に発売されたヘッドマウントディスプレイ。型番はPUD-J5A。
ヘッドアクショントラッカー機能付きのHMD。PlayStation.comでのみ販売。
対応ソフトは『エナジーエアフォース』『エナジーエアフォース aimStrike!』『エアフォースデルタ ブルーウィングナイツ』『SIDEWINDER V』。
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ソフトウェア

要約
視点

ローンチタイトルは『リッジレーサーV』『ストリートファイターEX3』など10タイトル。

CD-ROMが採用されたのは初期ゲーム、規格上容量があまり必要でない作品が中心であり、ゲームデータの複雑化・大容量化に伴って大多数のソフトがDVD-ROM、片面1層のDVD-ROMでは間に合わず2層ディスクや複数枚のディスクを採用したソフトもある。2層ディスクは日本のみで販売されたSCPH-1xxxxモデルのディスクドライブの耐久性を考慮したためか、ほとんど日本で発売されなかった。ごくまれに『メタルギアソリッド2』、『ENTER THE MATRIX』のように60Hz動作を非公開でサポートした作品も存在する。

2001年頃からソフトが出揃い始め、『鬼武者』が初のミリオンセラーに。7月には『ファイナルファンタジーX』が200万枚以上を売り上げ、ソフト面でも初代PSからの世代交代を果たした。

そのほか『NEOGEOオンラインコレクション』『SEGA AGES 2500 シリーズ』『オレたちゲーセン族』などアーケードゲームの移植作品が発売された。

2008年に入ると、次世代機の普及、さらに日本の家庭用ゲーム市場が携帯ゲーム機中心にシフトした影響で、日本での全ゲームソフトに占めるPS2用ソフトの販売割合は10%未満まで減少した。SCEは同年7月発売でPlayStation Portable(以下、PSP)からの移植である『ラチェット&クランク5 激突!ドデカ銀河のミリミリ軍団』を最後に、新作PS2用ソフトの発売を終了した。同様にPSNでもPS2向けの情報配信を終了した。

シェアの衰退に伴い新作ソフト数が減少する中、恋愛ゲーム萌えを意識した内容の作品はPS2で発売していたが、2009年には次世代ないし携帯ハードへの移行、もしくはマルチ展開を行うソフトが出始め、年内にほとんどのタイトルが移行した。女性向けの乙女ゲームは、同年までPS2単独で展開するソフトがほとんどだったが2010年、2011年には次世代ないし携帯ハードやPCへの移行、もしくはマルチ展開を行うソフトが出始め、ほとんどのタイトルが移行していた。

通常廉価版や、PS2用ソフトを含む商品(『ファイナルファンタジー 25th アニバーサリー アルティメットボックス』など)を除く新規ソフトの発売が途切れた2012年には、3月7日よりPS3・PSP・PlayStation Vita向けのゲームアーカイブスでPS2タイトルのダウンロード配信が開始された。

2012年12月28日にPS2本体の製造が終了した直後の2013年3月27日には最後の新作ソフトとなる『ファイナルファンタジーXI アドゥリンの魔境』が発売された。海外では2013年9月19日の『PES 2014』が最終作である。新作ソフトの発売は2000年3月4日の発売から13年間続き、家庭用ゲーム機ではネオジオゲームボーイに次ぐ長寿ハードとなった。

2014年12月17日には、『ファイナルファンタジーXI』(以下、FFXI) と同日発売で同じくオンライン専用ソフトだった『信長の野望Online』がオンラインサービス終了、PS3版およびPS4版に移行した。

2016年3月31日、PlayStation BBのサービスが終了。同時にFFXIのPS2でのサービスも終了した[80]

レーティング

2002年6月にはコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)が設立され、家庭用ゲーム機向けゲームの共通レーティングが開始されたことで、ソフトのパッケージには「年齢区分マークとコンテンツアイコン」が表示されるようになった。これは対象年齢を決定して根拠となる表現を示しているが、ソフトの内容が説明されている物ではない。しかし表記された年齢以上をターゲットとしている表現内容が含まれている事を示している。レーティング機構から見た年齢区分マークの目的は時代によって変動するが当時の扱いはソフトを購入する際に活用する為のものでソフトの購入を規制するものとして重要視されていなかった。コンテンツアイコンは【恋愛】【セクシャル】【暴力】【恐怖】【飲酒・喫煙】【ギャンブル】【犯罪】【麻薬】【言葉・その他】のマークに区切られている。

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日本
発売前には「水泳をしている少年同士が、PS2を縦置きと横置きのどちらで設置するか話し合う」CMが存在した[81]
THE BLUE HEARTS『キスしてほしい』(SCPH-70000シリーズ発売時)。
韓国
B*WitchedMickey」(SCPH-30005のみディザーと発売時)

不具合・互換性問題

シリーズ全体
正常に動作しないPS用ソフトが71タイトル確認されている[82]
SCPH-10000
  • 2000年3月25日までに製造された125万台に同梱された『ユーティリティディスク』 Version 1.00 のDVDプレーヤーのプログラムに、リージョンコードの制限を無視して他リージョンのDVDビデオを再生できる不具合が見つかった。結果としてSCEは対策と不具合の修正を行った新バージョン(Version 1.01)に無償で交換することを発表した。郵送による交換対応のほか、全国のセブン-イレブンの店舗(2000年4月7日 - 21日)でも交換対応することとなった[83][84]
  • SCPH-10000の発売後、同梱のPS2用メモリーカードのデータが壊れる不具合の報告が相次いだ。SCEはPS2用メモリーカードの不具合と発表し、無償交換に応じることとなった。その後発売されたSCPH-15000では、メモリーカードのリセット回路が改良されている[85]
  • メモリーカードは部品の不足により製造の遅れがあり、本体に付属する分も不足していたため本体の出荷も当初予定していた100万台を下回る結果となり単品での販売も行われていない状況が続いていた[86]
  • 2003年4月、同年2月発売の『スターオーシャン Till the End of Time』をSCPH-10000の一部機種でプレイした場合に操作不能となる事象があることが発表された[87]
SCPH-10000/15000
  • 10000系の本体には、一部仕様外の挙動をする箇所があり、初期に開発された一部のゲームがこの仕様外の挙動に依存したプログラムになっていた。そのため、本体の型番がSCPH-10000系からSCPH-30000系に上がった際の動作仕様の変更に伴い、10000系の本体では問題なく動作するが30000系以降では不具合が生じてしまうという事態を招いた。なお、SCPH-30000の発売後に発売されたにもかかわらず、開発環境に10000系の本体を使用していたためか、10000系でのみ問題なく「制作側の意図したとおりに」動作し、その後の本体で不具合が生じるゲーム(『メタルギアソリッド3』など[88])がわずかに存在する。
SCPH-18000以降
SCPH-18000以降の本体では正常に動作しないPS2用ソフトが3本ある[89][90]
SCPH-70000
SCPH-70000 CBにおいて、過熱してしまう不良のあるACアダプターが見つかった。結果としてSCEは対策を行ったものに無償交換を発表した[91]
SCPH-75000以降
SCPH-75000以降において、正常に動作しないPS/PS2用ソフトが一部存在することが発表された。2006年9月15日に発売されたSCPH-77000シリーズにおいて、正常に動作しなかった一部PS2用ソフトの正常動作が確認された[82]

反響

DVDビデオの普及期に単なるゲーム機ではなく、DVDプレーヤーとして活用できるゲーム機として登場したことでDVDの普及に弾みを付けた。特に日本国内では話題作『マトリックス』のDVDソフトがPS2と同時期に発売されたことが相乗効果となり普及に貢献した。また、発売当初のメーカー希望小売価格である39,800円は既存のDVDプレーヤーと比べて安く[注釈 34]、DVDプレーヤーの低価格化の火付け役となった。しかし、2000年当時は開発難易度からゲームのキラーソフトが登場せず、2001年以降に海外版モデルが発売され、キラーソフトが充実し始めたことにより本格的にゲームが売れ始めた。

本機が下位互換性を持たせたことで結果的に他社のゲーム機にも互換性が取り入れられることが増えた[注釈 35]

また、本機のSCPH-10000および周辺機器はデザインが評価され、2000年度のグッドデザイン賞を受賞している[92]

2024年重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録された[93]

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年表

  • 1998年5月20日 - 翌日発売のVジャンプ7月号の創刊5周年記念のページにて堀井雄二のインタビューで次世代機の存在が明かされる[注釈 36]
  • 1999年
    • 2月17日 - 国際固体素子回路会議英語版におけるSCEと東芝の基調講演で、次世代ゲーム機向けの新型マイクロコントローラであるGraphics Synthesizer(GS)の開発に成功したと発表。
    • 3月2日 - 東京国際フォーラムで開催された「PlayStation Meeting 1999」において「次世代プレイステーション」として発表。LSIロジック社とプレイステーションとの互換を保つためのI/Oプロセッサを開発[94]。GSの開発を発表[95]。Emotion Engine(EE)の開発を発表[96]
    • 3月4日 - GS量産のため、新会社設立を発表[97]。EE量産のため、東芝と合弁会社設立で基本合意[98]
    • 5月24日 - 東芝と合弁会社設立[99]
    • 6月8日 - 光学ディスク再生用の光集積デバイスの開発を発表[100]
    • 7月26日 - GS量産のための新会社設立[101]
    • 9月13日 - 正式名称「PlayStation 2」と日本市場での価格・発売日(2000年3月4日)を発表[102]。全世界で約200社とライセンス契約[103]
  • 2000年
    • 2月10日 - PS2にDVDビデオプレーヤーの搭載を発表[73]
    • 2月24日 - PS2の業務用基板の供給を決定[104]
    • 3月4日 - 日本でSCPH-10000発売。マスメディアも大々的に報道し社会現象に。発売直後、DVDプレーヤー機能にリージョンチェックを回避できる不具合が発覚。
    • 3月29日 - DVDプレーヤー機能にリージョンチェックを回避できる不具合、当時プレーヤーソフトはメモリーカードに記録しバージョンアップできる仕様となっており、出荷した全ての本体に対して自発的な回収に応じたユーザーを対象に『ユーティリティディスク』の交換による無償バージョンアップが行われた[26]
    • 5月11日 - 北米での発売を発表[105]
    • 6月8日 - HDDユニットの発売を発表[106]
    • 8月4日 - 欧州での発売を発表[107]
    • 10月26日 - 北米でSCPH-30001発売。
    • 11月28日 - 新型機SCPH-18000の発売を発表[108]。専用DVDリモコンの発売を発表[109]
  • 2001年
    • 3月12日 - PS2用の0.13ミクロンの新半導体で東芝と技術提携[110]
    • 4月9日 - EXPANSION BAYを搭載した新型機SCPH-30000の発売を発表[111]
    • 4月26日 - SCEがPS2をLinuxマシンとして利用可能とするPS2 Linuxを発売することを発表[112]
    • 5月17日 - SCPH-35000 GTの発売を発表[30]
    • 6月5日 - Javaの搭載を発表[113]
    • 6月26日 - メモリーカードとアナログコントローラーのカラーバリエーションを発表[114]
    • 6月28日 - SCPH-30000の価格改定を発表[115]
    • 10月10日 - SCPH-30000の限定カラーモデルの発売を発表、出荷台数2000万台の達成を記念したもの[116]
    • 11月26日 - アジア地域でSCPH-30006RおよびSCPH-30007Rの発売を発表[117]。SCPH-30000の値下げを発表[32]
    • 12月11日 - PS2を使用したブロードバンドサービスの展開開始を発表[33]および著作権・セキュリティ保護のための認証システム「DNAS英語版」運用開始[118]
  • 2002年
    • 1月24日 - ソニー・コンピュータエンタテインメント・コリアを2001年12月3日に設立したことおよびSCPH-30005Rの発売を発表[119]
    • 1月30日 - Linux Release 1.0の発売を発表[120]
    • 2月13日 - PlayStation BBのサービス開始を発表[121]
    • 2月22日 - 韓国でSCPH-30005発売。
    • 5月14日 - SCPH-30000の価格改定を発表[122]
    • 6月24日 - D端子ケーブルSCPH-10330の発売[123]、メモリーカードとアナログコントローラーのカラーバリエーションの発売[124]および値下げ[125]を発表。
    • 7月1日 - SCPH-37000 L/Bの発売を発表[126]
    • 11月18日 - SCPH-39000 RCの発売を発表[127]
  • 2003年
    • 1月30日 - SCPH-39000 S/SA/AQの発売を発表、世界生産出荷台数5000万台の達成を記念したもの[128]
    • 4月14日 - i.LINK端子をPS2本体から取り除いた仕様のSCPH-50000の発売を発表[129]
    • 4月21日 - EEとGSの1チップ化を発表[130]
    • 5月14日 - SCPH-50000 MB/NH[131]、ネットワークアダプター(SCPH-10350)[132]、PlayStation BB Unit(SCPH-10400)[133]の発売を発表。
    • 11月4日 - SCPH-50000 NB[134]とSCPH-50000 MB/NHの値下げ[135]、SCPH-55000 GT[136]、SCPH-55000 GU[137]、周辺機器[138]、メモリーカードプレミアムシリーズ[139]の発売を発表。
    • 11月28日 - 中国でSCPH-50009の発売を発表[140]
  • 2004年
    • 2月5日 - メモリーカードプレミアムシリーズの発売を発表[141]
    • 3月9日 - SCPH-50000 CW/SAの発売を発表[142]
    • 3月16日 - 専用USBカメラ『EyeToy』の発売を発表[143]
    • 6月1日 - メモリーカードプレミアムシリーズの発売を発表[144]
    • 7月1日 - SCPH-50000 PWの発売を発表[40]
    • 8月12日 - メモリーカードプレミアムシリーズの発売を発表[145]
    • 9月21日 - PS2本体からEXPANSION BAYを取り除いた仕様の小型・軽量・薄型機SCPH-70000 CBの発売を発表[41]
    • 10月7日 - メモリーカードプレミアムシリーズの発売を発表[146]
    • 10月26日 - SCPH-70000 GTの発売[147]、SCPH-50000 MB/NHの値下げ[148]を発表。
    • 11月25日 - SCPH-70000にEyeToyを同梱した、『わくわく「アイトーイ」パック』(SCJH-11001)の発売を発表[149]
  • 2005年
  • 2006年
  • 2007年
    • 7月1日 - 本体重量を軽量化したSCPH-79000発売。
    • 11月6日 - SCPH-90000の発売を発表、更に軽量化され、ACアダプターが廃止され電源ユニットが内蔵に変更[48]
  • 2008年 - PlayStation 2本体(厚型)とセットのBB Packが販売終了。
  • 2008年6月3日 - SCPH-90000 CRの発売を発表[49]
  • 2009年3月31日 - 北米・欧州での値下げを発表[50]
  • 2012年12月28日 - 日本国内における新品出荷を終了。
  • 2014年3月31日 - PlayStation 2 SCPH-50000MB/NHおよび90000シリーズを除く機種で修理等のアフターサービス受付終了[154]
  • 2015年3月31日 - PlayStation 2 SCPH-50000MB/NHの修理等のアフターサービス受付終了[154]
  • 2016年3月31日 - PlayStation BBのサービス提供終了。
  • 2018年8月31日 - SCPH-90000の修理等のアフターサービス受付終了[154]
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脚注

関連項目

外部リンク

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