クライシュ族
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クライシュ族(英語:Quraysh, Quraish、アラビア語: قريش : Qurayš. "Quresh", "Quraysh", "Koreish", "Coreish"、トルコ語: Kureyş)は、4世紀頃からメッカ(マッカ)近郊を勢力圏として遊牧および交易を行っていたアラブ人の部族であり、イスラム教の創始者である預言者ムハンマドの出身部族として知られている。その一方でクライシュ族はムハンマドの布教活動を迫害し続けたイスラームの敵対者でもあり、クルアーンの中にもクライシュ族はしばしば登場する。その系譜は紀元前よりアラブ世界をカフターン族(アラビア語版)と二分していたアドナーン族(アラビア語版)にまで遡ることができ、アドナーン族はアラム人がアラブ化した民族であるとされている[1]。クライシュとはサメを意味するキルシュという語が元であり、他者を捕食するが自身が捕食されることはないサメの圧倒的な強さを指し示している[2]。現代においても、ヨルダン王国[3]やモロッコ王国[4]などではクライシュ族の末裔を国王としている。