クロロジフェニルホスフィン
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クロロジフェニルホスフィン (Chlorodiphenylphosphine) は、化学式 (C6H5)2PCl で表される有機リン化合物である。Ph2PCl と略される。無色の油状液体で、にんにく様の刺激性の匂いがあり、ppb のレベルでも感じ取れると言われている。多くの配位子を含む分子に Ph2P基を導入するための有用な試薬である[2]。他のハロホスフィンと同様に、Ph2PClは、水などの多くの求核試薬と反応し、空気中でも容易に酸化される。
概要 クロロジフェニルホスフィン, 識別情報 ...
クロロジフェニルホスフィン | |
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別称 diphenylchlorophosphine | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1079-66-9 |
PubChem | 66180 |
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特性 | |
化学式 | C12H10ClP |
モル質量 | 220.64 g/mol |
外観 | 無色から淡黄色液体 |
密度 | 1.229 g cm−3 |
沸点 |
320 °C |
水への溶解度 | 反応する |
危険性 | |
GHSピクトグラム | |
GHSシグナルワード | 危険(DANGER) |
Hフレーズ | H290, H302, H314, H318, H412 |
Pフレーズ | P234, P260, P264, P270, P273, P280, P301+312, P301+330+331, P303+361+353, P304+340, P305+351+338, P310, P321, P330 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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