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テーブル(table)は、平らな甲板(天板)を脚、支柱または側板で支持し、食事または作業に使う台。机の一種、家具の一種である。かつては漢字で洋卓[1]、卓[2]、卓子[2]などと当てて書かれた。
西洋においては、椅子とならんで、最も基本的な家具の一つで、日本では「机及びテーブル」として家庭用品品質表示法の適用対象となっており、雑貨工業品品質表示規程に定めがある[3]。
テーブルの語源は、フランス語の "table" および古英語の "tablee" の両方であり、ラテン語で板を意味する「タブラ (tabula)」の派生である。俗ラテン語では、 "tabula" が元来持つ意味を示す語は "mensa" (スペイン語の "mesa" に転じる)に変わった。古英語では、この意味は board となった。[4]
テーブルは、由来、形式、および使用目的に応じて、多様な形状、高さ、および素材で作られる。すべてのテーブルは平面の甲板と1つ以上の支柱または脚の基部で構成される。一脚テーブルは、中央に1本の支柱を持ち、テーブルは自立または壁際の設計(コンソールテーブル)である。テーブルの甲板は事実上どのような形状も可能であるが、長方形、正方形、 円形(例えば円卓)またはオーバルの甲板が最も多い。長テーブルは追加の脚を持つことが多い。立っての、またはスツールに座っての使用のために甲板が高いテーブルもある。
甲板の位置や大きさを調整できるテーブルも多数ある。折りたたみ甲板または引き出し部品で甲板の形状を変える。例えばキャンプ用の、全体が折りたたみ式のテーブルもある。列車や航空機では固定または折りたたみ式の小さなテーブルがあるが、テーブルというよりは、多くは便利な棚である。
用途によってリビングテーブルとダイニングテーブルの2種類に大別される。
甲板にはオークやウォールナットなど良質の、色や木目の美しい木材などに模様を寄木細工であしらった飾り板も用いられる。甲板は装飾性以外に、耐水性、耐熱性、耐薬性、耐圧性などの性質を備える必要があるため、大理石、ブロンズ、陶板のほか、現在ではパーティクルボードにメラミン化粧板をはったものやプラスチックにガラス繊維をいれたものなども使われている。
なお、テーブルの甲板にはテーブルクロスが敷かれることもあるほか、側面部分にはヒダ状のテーブルスカートが取り付けられることもある。
歴史上最古の現存するテーブルは、エジプト第17王朝の木製テーブルで、長方形の甲板を 4 脚の角柱で支え、脚の補強に貫を用い、中世になると、大型化し甲板と脚が分離できる架脚式の構造になり、また、小さな丸テーブルと書見台を組合わせたようなライティング・テーブルが普及した[6]。
ルネサンスになると、上流貴族の邸館に食事専用のダイニングルームが置かれるようになり、 甲板と脚と貫は固定され、 豪華なテーブルが流行し、様々な種類のテーブルが作られた。17世紀の後期ごろから 生活様式の多様化と住宅内に多くの部屋が設置されるにつれ、 テーブルの種類も増加、サイドテーブル、ドレッシングテーブルなどが現れ、18世紀にはフランスの上流階級の間でコーヒーが流行し、専用のコーヒーテーブルも生まれた。19世紀末になると、テーブルは装飾的なものから機能性を重視する傾向を示した。
日本では嘉永7年4月、料理屋百川が、江戸で初めてテーブル(座卓)で料理を提供した[7]。
公園などにベンチと併設されるものに野外卓やピクニックテーブルがある[8]。耐久性を高めるため人工木材等の素材も使われる[8]。
アウトドアテーブルも呼ばれる。
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