ブロックトン (マサチューセッツ州)
アメリカ合衆国マサチューセッツ州の都市 ウィキペディアから
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ブロックトン(英: Brockton)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州のプリマス郡にある都市。人口は約10万人(2020年)。プリマス町と共にプリマス郡に2つある郡庁所在地の1つである[2]。
ブロックトン | ||
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市 | ||
Brockton | ||
ブロックトン市役所 | ||
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愛称: チャンピオンの都市 | ||
プリマス郡内の位置(赤) | ||
北緯42度05分00秒 西経71度01分08秒 | ||
国 | アメリカ合衆国 | |
州 | マサチューセッツ州 | |
郡 | プリマス郡 | |
入植 | 1700年 | |
法人化 | 1821年 | |
面積 | ||
• 合計 | 21.6 mi2 (55.9 km2) | |
• 陸地 | 21.5 mi2 (55.6 km2) | |
• 水域 | 0.1 mi2 (0.3 km2) | |
標高 | 112 ft (34 m) | |
人口 (2020年)[1] | ||
• 合計 | 105,643人 | |
等時帯 | UTC-5 (東部標準時) | |
• 夏時間 | UTC-4 (東部夏時間) | |
ZIPコード |
02301 02302 02303 02304 02305 | |
市外局番 | 508/774 | |
FIPS code | 25-09000 | |
GNIS feature ID | 0617571 | |
ウェブサイト | http://www.brockton.ma.us/Home.aspx |
ブロックトンの出身者にプロボクシングの世界チャンピオンとなったロッキー・マルシアノ(ヘビー級)やマービン・ハグラー(ミドル級)がいること、ブロックトン高校のスポーツ訓練が成功していることと合わせ「チャンピオンの都市」と呼ばれることがある。市内にはモンテロとカンペロという2つのビレッジがある。どちらもマサチューセッツ湾交通局の通勤鉄道の駅があり、郵便局もある。カンペロは市内最小の地区だが、人口は最も多い。野球のブロックトン・ロックスが市を本拠地にしている。アメリカ合衆国でも風の強い都市であり、平均風速は14.3マイル/h (6.4 m/s) である[3]。
1649年、ウーサムキン(マサソイト)が当時ソータケットと呼ばれていた周辺の土地を、ダクスベリーへの追加としてマイルス・スタンディッシュに売却した。ブロックトンはその地域の一部であり、イングランド人がブリッジウォーターと改名し、さらに1821年にはノースブリッジウォーター町となった。1874年、その名称について議論の多かった過程を経て、ある土地の商人がナイアガラ滝に旅してオンタリオ州ブロックビルで話を聞いたアイザック・ブロック将軍にちなみ、ブロックトンと改名された。南北戦争の間、ブロックトンは国内最大の靴生産地であり、20世紀の後半まで靴と革製品が産業として大きな製品だった。
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、市域全面積は21.6平方マイル (56 km2)であり、このうち陸地21.5平方マイル (56 km2)、水域は0.1平方マイル (0.26 km2)で水域率は0.56%である。面積ではマサチューセッツ州で第162位、プリマス郡の27市町では第12位である。北西はストウトン、北はエイボン、北東はホルブルックとアビントン、南東はホイットマンとイーストブリッジウォーター、南はウェストブリッジウォーター、西はイーストンの各町と接している。ボストン市からは南に約25マイル (40 km)、ロードアイランド州プロビデンスからは北東に30マイル (48 km) にある。
ブロックトン市域はほとんど都会化されている。市内をソールズベリープレーン川が流れ、かつては多くの靴工場に動力を提供していた。その北東にはビーバー・ブルック保護地があり、アビントンのエイムズ・ノーウェル州立公園の南端に接している。市内に幾つかの公園があるが、その最大のものはD・W・フィールド公園であり、造園家のフレデリック・ロー・オルムステッドにヒントを与えられた。そこにはウォルド湖やエイボン町域に入るブロックトン貯水池があり、またゴルフコースもある。
人口推移 | ||
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年 | 人口 | ±% |
1830 | 1,953 | — |
1840 | 2,616 | +33.9% |
1850 | 3,939 | +50.6% |
1860 | 6,584 | +67.1% |
1870 | 8,007 | +21.6% |
1880 | 13,608 | +70.0% |
1890 | 27,294 | +100.6% |
1900 | 40,063 | +46.8% |
1910 | 56,878 | +42.0% |
1920 | 66,254 | +16.5% |
1930 | 63,797 | −3.7% |
1940 | 62,343 | −2.3% |
1950 | 62,860 | +0.8% |
1960 | 72,813 | +15.8% |
1970 | 89,040 | +22.3% |
1980 | 95,172 | +6.9% |
1990 | 92,788 | −2.5% |
2000 | 94,304 | +1.6% |
2010 | 93,810 | −0.5% |
2020 | 105,643 | +12.6% |
* = population estimate. Source: United States Census records and Population Estimates Program data[7] |
以下は2010年の国勢調査による人口統計データである[8]。
基礎データ
人種別人口構成
|
年齢別人口構成
世帯と家族(対世帯数)
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収入収入と家計 |
ブロックトンはプリマス郡で人口および人口密度共に最大の町である。マサチューセッツ州では人口第7位、人口10万人以下の町では第2位である。人口密度は州内第27位である。
カーボベルデ出身者の絶対数では国内最大であり、市人口の9.0%を占めている[9]。アンゴラ出身者も国内最大とされている。
アメリカ合衆国下院議員ではマサチューセッツ州第8選挙区に属し、2001年以降民主党のスティーブン・リンチが議員を務めている。
マサチューセッツ州下院議員では第9、第10、第11の3つの選挙区が入っている。上院議員ではプリマス・ブリストル第2選挙区に入っている[10]。市内をブロックトン警察署が管轄する他、マサチューセッツ州警察第4バラック、Dトループがパトロールしている[11]。
ブロックトン市は市長・市政員会方式の政府を採用している。市長の任期は2年間である。市政委員会は全市を選挙区に選ばれる委員4人と小選挙区から選ばれる7人、合計11人で構成されている。
ブロックトン市は24時間、174人の常勤消防士に守られている[13]。駐屯所は6か所あり、消防車5台、梯子車3台がある他、各種の部隊を構成している。消防署は救急医療を担当しておらず、アメリカン・メディカル・レスポンスに委託している[14]。
1905年、地元新聞がグローバー靴工場災害のときの多くの消防士の英雄的働きを記事にした[15]。1941年3月10日、ストランド劇場の火事で消火にあたっていた消防士のうち13名が、屋根が崩落したときに死亡した[16]。この火事はアメリカ史の中でも最悪の消防災害となった。
ブロックトン警察署には警官181人と文民31人が働いている。パトロールの部門と、刑事、薬物、暴力団対応など操作部門がある[17]。週に数晩パトロールを行うボランティア組織、ガーディアン・エンジェルスもある。
市内には総合病院が3つある。市内東部のシグナチャー・ヘルスケア・ブロックトン病院、北西部にあるサマリタン医療センター、南西部にあるブロックトン退役兵管理病院である。退役兵管理病院はハーバード・サウスショア精神科プログラムを後援する機関である。ボストン大学の様々な医療専門医、ノースイースタン大学の精神科学生、マサチューセッツ大学ボストン校の看護科学生、マサチューセッツ薬学健康科学カレッジの薬学学生について住民に教育する施設になっている。
市内にはコミュニティ健康センターがあり、低所得や貧困者がブロックトン地区健康センターにかかることができるようにしている[18]。
ブロックトン市は市内約15,600人の児童生徒のために独自の教育学区を運営している。初期教育学校2校、小学校9校、幼稚園から8年生を教える学校2校、中学校6校、高校1校、および代替学校4校がある。ブロックトン高校の運動チームは、市出身の無敗のボクシング・ヘビー級世界チャンピオン、ロッキー・マルシアノにちなみ、ボクサーズという愛称を使っている。
ブロックトンには教区学校3校があったが、2007年に統合して2つの学校になった。カーディナル・スペルマン高校は、ブロックトン生まれでニューヨークの大司教になったフランシス・カーディナル・スペルマンにちなんで名付けられたカトリック系高校である。チャーター高校のチャンピオン・チャータースクールもある。授業料無料のサウスイースタン地域職業訓練校を選ぶこともできる。
市内にはマサソイト・コミュニティカレッジとサリバン・アンド・コグリアノ訓練センターがある。クインシーにあるイースタン・ナザレン・カレッジは成人教育を行っている[19]。
マサチューセッツ州道24号線は6車線中央分離自動車道であり、市の西部を通り、北の州道27号線との出口と南の州道123号線との出口がある。27号線と123号線は市内中心部で交わる。州道28号線は市中心部を南北に抜ける。州道14号線は州道27号線と落ち合った点が西端であり、州道37号線は州道28号線と落ち合った点が南端である。
ブロックトンはブロックトン地域交通局が運営するバス路線がある。市内の地区を走るものの他に、市外のブリッジウォーター産業団地、アシュモント駅、スタウトンに向かう路線もある。
マサチューセッツ湾交通局の通勤鉄道であるミドルボロ/レイクビル線が市の東部を通っており、モンテロとカンペロ地区、さらにブロックトン市中央に停車駅があり、ボストンの南駅に行くことができる。
ブロックトンは2005年、2008年、2010年、2011年に若者のための最良の町100傑に選定された。この賞はアメリカの有望さ同盟が、若者の落ちこぼれを減らし、支援サービスを行っている町を認めて贈るものである。ブロックトンは青年に優先順位を置き、教育、助言、ボランティア活動に関わり続けたことを評価された。プリマス郡地区検察官事務所と、市長、教育監督官、警察署、さらに非営利団体や父兄会と協力し、若者のための資源を繁栄させてきた[20]。
市内には1948年に設立されたコミュニティ・オーケストラのブロックトン・シンフォニー・オーケストラがある[21][22]。ウェスト中学校公会堂や隣のイーストン町にあるオリバー・エイムズ公会堂など地方の会場で、シーズンに5回ないし6回の演奏会を行っている。ボストン大都市圏の音楽家65人で構成され、音楽監督は2007年からジェイムズ・オレントであり、オレントはボストン交響楽団とボストン・ポップス・オーケストラの客演指揮者を務めている[23][24]。
ブロックトン・ロックスはフューチャーズ大学間野球リーグに属し、カンパネリ・スタジアムを本拠地にしている。2003年から2011年には、独立系プロのカナディアン・アメリカン・リーグに属していたが、2012年にアマチュアの現リーグに鞍替えした。選手はより経験を積み、スカウトに見られる機会を増やすことを求め、無給を容認している[25]。
市内にはコマーシャル通りの中央警察署、消防駐屯所6か所、郵便局3か所がある。公共図書館体系には3つのビルがある。本館はカーネギー図書館であり、メインストリートにある。
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