ポリ(A)結合タンパク質
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ポリ(A)結合タンパク質(ポリ(A)けつごうタンパクしつ、英: poly(A)-binding protein、略称: PABP)は、mRNAのポリアデニル化テール(ポリ(A)テール)に結合するRNA結合タンパク質である。RNAと複合体を形成した際には、RNAの3'末端の安定化、ポリ(A)テールの合成の促進、mRNAの翻訳の促進など多くの機能を果たす[1]。核内型アイソフォームは約50ヌクレオチドに選択的に結合し、ポリ(A)ポリメラーゼ(英語版)のRNAに対する親和性を高めることによってその活性を促進する。PABPはNMDや核細胞質間輸送など、mRNAの代謝の段階にも関与している。PABPはテールを分解から防ぎ、mRNAの産生を調節している可能性がある。PABPが結合していない場合、RNAは迅速に分解される[2]。