ラブアン直轄植民地
ウィキペディア フリーな encyclopedia
ラブアン直轄植民地(ラブアンちょっかつしょくみんち、英語: Crown Colony of Labuan)は、かつてボルネオ島北西部に置かれていたイギリスの直轄植民地(英語版)である。1846年にブルネイ帝国からラブアンを割譲し、1848年に設立された。ラブアン本島に加え、周辺のブルング島、ダアト島、クラマン島(英語版)、パパン島、ルスカン・ケシル島、ルスカン・ベサル島の6島から構成されていた。
さらに見る 公用語, 首都 ...
公用語 | 英語 マレー語 中国語 ボルネオ語(英語版) など | ||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
首都 | ヴィクトリア(英語版) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
通貨 | 英領北ボルネオ・ドル(英語版) (1890年-1907年) 海峡ドル(英語版) (1907年-1939年) マラヤドル(英語版) (1939年-1946年) |
||||||||||||||||||||||||||||||||
現在 | マレーシア |
閉じる
- ラブアン直轄植民地
- Crown Colony of Labuan (英語)
-
←
←
←1848年 - 1946年 →
→
→(国旗) (国章) - 国歌: God Save the Queen(英語)
女王陛下万歳(1848年–1901年)
God Save the King(英語)
国王陛下万歳(1901年–1946年)
ラブアンの地図(1888年)
ラブアンは、当時のイギリス人にとって第2のシンガポール(英語版)になると期待されていた。だが、ラブアンでの石炭産業は上手くいかず、見限った投資家たちが資金を引き上げた結果、全ての機械設備と入植した中国人労働者を現地に残しただけで何の利益も上げられなかった。残された中国人労働者たちは、現地で生産される燕の巣や真珠、サゴヤシ、樟脳などを用いて新たな商売を展開し、のちにココヤシやゴム、サゴヤシを中心とした産業で成功を収めることとなる。
第二次世界大戦が勃発すると、東南アジアに勢力圏を拡大した大日本帝国によって突如イギリスの統治は終焉を迎えた。大戦中は日本の統治下に置かれたラブアンだが、末期には日本のボルネオ守備軍である第37軍の司令官が連合国に降伏した地となった。短期間の軍政を経て、1946年に北ボルネオ直轄植民地(英語版)へ編入される形で消滅した。