ラプスカウス
ドイツ北部の肉料理 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
ラプスカウス(lobscouse)は、肉とジャガイモから作るスカンディナヴィアの濃厚なシチューである[1][2]。
新鮮な、または残り物の肉(通常は牛肉かラムだが、鶏肉、豚肉、ハムを用いることもある)とジャガイモがメインの材料である。その他、野菜(ニンジン、タマネギ、セロリ、ルタバガ等)やスパイス(コショウ、ショウガ、ハーブ類)も用いる[2][3]。
ラプスカウスは恐らく、リヴァプール等の大きな港町で食べられていた船乗りのシチューまたはハッシュであるロブスカウスから(歴史的及び語源的に)影響を受けていると考えられる。似たような料理には、デンマークのlabskovs、スウェーデンのラップスコイス、フィンランドのラップスケウス、ドイツのラプスカウス等がある[3][4]。
この料理は、ノルウェー系アメリカ料理にも現れる[2]。1970年には、Norwegian America Lineの"the official menu for the seamen's mess"の一部となった[3]。1980年代までに、ブルックリンの8番街(特に50丁目と60丁目の間)は、ノルウェー系アメリカ人の割合が大きかったため、"Lapskaus Boulevard"(ラブスカウスのブールバール)として知られていた[5][6][7]。