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在米朝鮮語(ざいべいちょうせんご、朝鮮語: 재미조선어/在美朝鮮語)または在米韓国語(ざいべいかんこくご、朝鮮語: 재미한국어/在美韓國語)は、アメリカ合衆国に在住する韓国人などが在米韓国学校協議会の民族学校や家庭等で身につける韓国語の変種[1]。
在米韓・朝鮮民族は約250万人がいるが、米韓関係の影響でその9割以上ほとんどが大韓民国系(在米韓国人、韓国系アメリカ人)である。米朝関係は1953年から国交などが成立できたことがないため、北朝鮮から来たコリアンは2006年から約0.01%しかいないし、中国からの同胞は中国国籍者で華僑に集計される[2]。そのため、規範は韓国における韓国語。韓国人や在米韓国人などからは在美韓国語(재미한국어)[注 1]と呼ばれ、華僑からは在美韓語 (Zaimei Hanyu) と呼ばれる。
1960年代からアメリカに移民した韓国人は総勢200万人にも及び、彼らとその子孫たちによって北アメリカに朝鮮語圏が構築された。
上述の通り、在米韓国人のための民族学校などでは大韓民国の標準語とされているソウル方言を規範とした朝鮮語を教えている。また多くの家庭では、家庭内で朝鮮語のみを使用させるため、在米韓国人は在日韓国・朝鮮人、韓国系日本人、高麗人に比して朝鮮語の保持率は高い。しかし朝鮮族と違い、根拠地となる特定の地域を持っていないため、必然的に彼等の子弟は英語との二言語併用生活を送ることとなり、その結果英語からの借用語が多く、アメリカ英語の影響を受けた発音の在米朝鮮語が形成されることとなった。
在米朝鮮語はあくまで口語であり書記言語ではないので、文章にする際は標準的な朝鮮語で書かれる。よって、この言語のハングルでの正書法は存在しない。ただし、在米朝鮮人の2世以降の世代が互いに私信などをやり取りする際は、ハングルもしくはラテンアルファベットを用いてこれを文字化することもあるが、在日朝鮮語やコリョマルに比して成立してからの時間経過も浅いため、そのような例もあまり多いとはいえない。
在米朝鮮語は中国朝鮮語ほどではないにしろ、本国人との意思疎通が容易なもう一つの海外朝鮮語である。朝鮮族の言語が本国人とほぼ変わらないのに対して、在米朝鮮語ではややその差が大きいとされている。在日朝鮮語やコリョマルはそれぞれ日本語、ロシア語からの影響が極めて大きく、本来の朝鮮語から著しくかけ離れた言語と化しているが、在米朝鮮語は現在までのところそのような現象は起こっていない。
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