普遍史
キリスト教的世界観に基づく世界史記述の試み / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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普遍史(ふへんし、英: universal history)とは、叙述の対象をローカルな場から全世界にまで拡大して人類創世から同時代にいたる人類史[1]を叙述する類型[2]のこと。
キリスト教世界においては、聖書が叙述する内容に基づくキリスト教的史観から構成された世界史である。それは天地創造に始まり最後の審判で終わる、未来をも含む有限の時間軸を範囲とし、空間的にはすべての世界を含んでいる。そこには目的があり、神による人類の教育と、その結果もたらされる救済に至る過程が骨格を成している。
中世ヨーロッパまでは正しい歴史記述と広く認識されていたが、大航海時代や啓蒙思想そして科学の発達などを通じて矛盾する要因が数多くもたらされ崩壊を迎えた。しかし普遍史は、美術や文学などの芸術分野や、また哲学など思想分野にも大きな影響を残した。