システィーナ礼拝堂
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システィーナ礼拝堂(システィーナれいはいどう)、より正確にスィスティーナ礼拝堂(スィスティーナれいはいどう、伊: Cappella Sistina)は、ローマ教皇の公邸であるバチカン宮殿にある礼拝堂。サン・ピエトロ大聖堂北隣に位置するその建物とともに、ミケランジェロ、ボッティチェッリ、ペルジーノ、ピントゥリッキオら、盛期ルネサンスを代表する芸術家たちが内装に描いた数々の装飾絵画作品で世界的に有名な礼拝堂である。とくにローマ教皇ユリウス2世の注文でミケランジェロが1508年から1512年にかけて描いた天井画と、ローマ教皇クレメンス7世が注文し、ローマ教皇パウルス3世が完成を命じた、1535年から1541年にかけて描いた『最後の審判』はミケランジェロの絵画作品の頂点とされている。
システィーナ礼拝堂 Cappella Sistina (イタリア語) Sacellum Sixtinum (ラテン語) | |
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システィーナ礼拝堂内部 | |
基本情報 | |
所在地 | ヴァチカン |
座標 | 北緯41度54分11秒 東経12度27分16秒 |
宗教 | ローマ・カトリック |
奉献年 | 1483年8月15日 |
教会的現況 | ローマ教皇礼拝堂 |
管理者 | フランシスコ |
ウェブサイト |
mv |
建設 | |
建築家 | バッチオ・ポンテッリ、ジョヴァンニ・デ・ドルッチ[1] |
形式 | 教会 |
着工 | 1473年[1] |
完成 | 1481年[1] |
建築物 | |
横幅 | 40.9メートル (134 ft) |
奥行(身廊) | 13.4メートル (44 ft) |
最長部(最高) | 20.7メートル (68 ft) |
正式名称: ヴァチカン市国 | |
基準 | i, ii, iv, vi |
登録日 | 1984年[2] |
登録番号 | 286 |
登録区分 | 文化遺産 |
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もともとバチカン宮殿に存在していた古い礼拝堂を1477年から1480年にかけてローマ教皇シクストゥス4世が建て直させた建物で、その教皇名(伊: Sisto IV)にちなんでシスティーナ礼拝堂と名付けられた。この建て直し時には、ペルジーノ、ボッティチェッリ、ギルランダイオらの芸術家たちが、一連の内装フレスコ壁画を手がけている。壁画に描かれているのは『旧約聖書』からの「モーセの生涯の物語」ならびに『新約聖書』からの「キリストの生涯の物語」と、歴代のローマ教皇の肖像画で、これらは1482年から1483年8月にかけて描かれた作品となっている[3]。落成したシスティーナ礼拝堂で最初のミサを執り行ったのはシクストゥス4世だった。このミサは聖母被昇天に捧げられたもので、システィーナ礼拝堂を聖母マリアに奉献することを表明する式典でもあった[4]。
シクストゥス4世以降、システィーナ礼拝堂は宗教的施設とローマ教皇執務室という二つの役割を果たしてきた。現在ではローマ教皇を選出する会議であるコンクラーヴェの会場としても使用されている。