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智内兄助(ちない きょうすけ、1948年 - )は、愛媛県今治市(旧越智郡波方町)出身の洋画家。 愛媛県立今治西高等学校、東京芸術大学大学院油画科修了。6人兄弟の末子。
1980年代初めから、和紙にアクリル絵具という独特な画法を確立し、日本画と洋画との境界を越えた革新的な表現方法に到達。日本の伝統美である衣装文様や花鳥風月を、「もののあはれ」を基調としたその作風は独特の技法とあいまって智内独自の幻想世界を創り上げている。古典の伝統から逸脱することなく、日本の美意識を斬新な手法で捉える「絵師」として、安井賞をはじめ数々の賞を受賞し、現代画壇を代表する洋画家として揺るぎない地位を築きあげている。1992年・宮尾登美子作の毎日新聞連載小説「藏」の挿絵を担当して以来、その人気と知名度を不動のものとした。
2002年、2004年には、ギャルリーためながフランスにおいて個展を開催し、ヨーロッパ屈指の大コレクターであるロスチャイルド家に多くの作品を蒐集されるなど、世界の多くのコレクターを魅了している。これを機に活躍の舞台を世界各地へと広め、パリ発表から5年を経た2007年、帰国後初の展覧会をギャルリーためなが東京にて開催し、成功裏に幕を閉じた。
ここ数年は花や山々という日本人の原風景に迫る自然界の描写に新境地を見出しており、日本内外で高い評価を得ている。
フリージャズトランペッターの近藤等則とは中学高校の同級生で友人。近藤と2人で絵本も出版している。息子の智内威雄はピアニストで、局所性ジストニアに冒され左手のピアニストとして演奏活動を行っている[1]。
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