棘 (植物)
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植物学において、棘(とげ、いばら)は植物体に生じる刺状の構造の総称。厳密には、その成り立ちによって茎針(thorn)、葉針(leaf spine)、刺状突起体(prickle)などと区別されるが[1]、本記事ではこれらの総称を棘と表記する。
![Thumb image](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/63/Rose_Prickles.jpg/640px-Rose_Prickles.jpg)
これらの用語は以下のように使い分けられる。
- 茎針(thorn) - 茎や枝が変形して生じる構造。
- 葉針(leaf spine) - 葉や托葉、葉柄が変形して生じる構造。
- 刺状突起体(prickle) - 毛と類似するが、より粗いものを指す(バラのトゲなど)。茎の表皮や樹皮から生じる構造[2][3]。
なお茎針と葉針は、ともに維管束をもつ構造であるため区別する必要は無く、刺状突起体は維管束を持たないためこれらから区別すべきとする主張もある[4]。