葉
植物の器官 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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「葉」のその他の用法については「葉 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
葉(は、英: leaf[注釈 6])は、陸上植物の植物体を構成する軸性器官である茎に側生する器官である[7]。維管束植物の胞子体においては根および茎とともに基本器官の一つで、シュート頂から外生的に形成される側生器官である[8]。普通、茎に側生する扁平な構造で[8]、維管束からなる脈系を持つ[7]。コケ植物の茎葉体(配偶体)が持つ扁平な構造も葉と呼ばれる[9][7]。
一般的な文脈における「葉」は下に解説する普通葉を指す[10]。葉は発達した同化組織により光合成を行い、活発な物質転換や水分の蒸散などを行う[8]。
葉の起源や形、機能は多様性に富み、古くから葉の定義や茎との関係は議論の的であった[7][8]。ゲーテ以降、葉を抽象的な概念に基づいて定義しようという試みが形態学者によりなされてきたが、ザックス以降、発生過程や生理的機能、物質代謝、そして遺伝子の発現や機能などに解明の重点が置かれている[8]。茎と同様にシュート頂分裂組織に 由来するが、軸状構造で無限成長性を持つ茎とは異なり、葉は一般的に背腹性を示し、有限成長性で腋芽を生じない[8]。維管束植物の茎はほぼ必ず葉を持ち、茎を伸長させる分裂組織は葉の形成も行っているため、葉と茎をまとめてシュートとして扱う[11]。