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1987年に公開された日本のアニメ映画 ウィキペディアから
『聖闘士星矢』(セイントセイヤ)は、1987年7月18日に公開された『聖闘士星矢』シリーズの劇場公開作品第1弾。
劇場公開時及びVHSでの販売タイトルは『聖闘士星矢』だったが、2004年のDVDリリースに伴い、原作者の車田正美の発案により『聖闘士星矢 邪神エリス』(セイントセイヤ じゃしんエリス)と副題が付けられている[2][3]。
夏休みの東映まんがまつりの一作として公開された作品。同時上映作は『ドラゴンボール 魔神城のねむり姫』『光戦隊マスクマン』『超人機メタルダー』。フルオーケストラによる劇伴音楽や映像上の特殊効果など、東映まんがまつりとしては破格の予算が投じられて制作された。テレビアニメ版に多く携わっているベテラン勢のスタッフが制作に加わった上、丁度テレビアニメ放映がクライマックスに差し掛かる時期に公開されたこともあり、映画とテレビの相乗効果で『聖闘士星矢』の人気を否応なしに加速させる作品となった[2]。
監督の森下孝三によれば、作品世界に初めて触れる視聴者への配慮として、車田の原作に近いストレートな作風を目指し、主人公の星矢を目立たせるために敵役を1人だけ引き立たせ、ほかの敵はやられ役に徹させたという[4]。一方、そうした事情や上映時間の短さもあり、そのやられ役の敵たちはデザインが良い上に著名な声優を起用したにもかかわらず、映画化を期待していたファンからは「え、これだけなの?」という感想もあったという[4]。
ストーリーは原作、および放映中のアニメシリーズとは大小の矛盾点が存在しており、直接は繋がらない。時系列的には星矢たちが(アニメ版の)初期聖衣であること、星矢が射手座の聖衣を疑問なく装着していることから、アイオリア襲来から聖域に向けて出発するまでのわずかな期間が該当する。
星矢が射手座の聖衣に装備された弓矢を使用したのは、本作が初めて。この「星矢たちが敵のボスを前に絶体絶命の危機に陥ったときに射手座の聖衣が出現、それをまとった星矢が弓矢を放つ」という展開は、後の劇場用作品や原作の海皇ポセイドン編でも用いられるようになった。また、「死んだ聖闘士が敵となって復活する」という展開は後の原作冥王編に取り入れられた(ただし原作と異なり、本作の亡霊聖闘士たちはいずれもアテナを完全に裏切っている)。
2011年には本作品を原作とした舞台作品『スーパーミュージカル 聖闘士星矢』が上演された[5][6](聖闘士星矢#2011年版を参照)。
2013年から連載された『聖闘士星矢 セインティア翔』は本作同様に女神エリスとの戦いが描かれた作品だが、本作とは直接の繋がりは無い。一部用語や登場する聖闘士たちの星座などが共通するなど、本作の設定をベースとしたリメイクのようになっている。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
不吉な彗星レパルスの導きにより、黄金のリンゴに封印されていた争いの女神エリスが地上に降臨した。エリスは星矢の育った孤児院・星の子学園に勤める少女・相沢絵梨衣の肉体に憑依し、アテナを捕らえ、その精気を奪うことで完全復活することをもくろむ。アテナを救いに向かった星矢たち青銅聖闘士を待っていたのは、エリスの魔力で死の世界から甦った亡霊聖闘士(ゴーストセイント)たちだった。地上の運命とアテナの命を賭け、青銅聖闘士たちは亡霊聖闘士と戦う。
ゴーストセイント。邪神エリスの魔力によって死の世界から蘇った聖闘士。エリスには「ゴースト5(-ファイブ)」と呼ばれる。生前はいずれも、アテナの聖闘士の中でもその人ありといわれた英雄たちであったが[8]、亡霊聖闘士となってからはエリスに忠誠を誓う[9]。矢座と琴座の聖闘士が含まれていることから、生前は白銀聖闘士だったとの説がある[10]。テレビアニメ版の幽霊聖闘士(ゴーストセイント)と読みが同じだが、設定は異なる[11]。
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