1977年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ
メジャーリーグベースボールの第9回ナショナルリーグ優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
1977年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月4日に開幕した。ナショナルリーグの第9回リーグチャンピオンシップシリーズ(9th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から8日にかけて計4試合が開催された。その結果、ロサンゼルス・ドジャース(西地区)がフィラデルフィア・フィリーズ(東地区)を3勝1敗で下し、3年ぶり18回目のリーグ優勝および15回目のワールドシリーズ進出を果たした。
概要
1977年のナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月4日–8日 | ||||||
観客動員 | 4試合合計:24万0584人 1試合平均:06万0146人 | ||||||
MVP | ダスティ・ベイカー(LAD) | ||||||
殿堂表彰者 | トミー・ラソーダ(LAD監督) ドン・サットン(LAD投手) スティーブ・カールトン(PHI投手) マイク・シュミット(PHI内野手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
ロサンゼルス・ドジャース(LAD) | |||||||
シリーズ出場 | 3年ぶり2回目 | ||||||
GM | アル・キャンパニス | ||||||
監督 | トミー・ラソーダ | ||||||
シーズン成績 | 098勝64敗・勝率.605 西地区優勝 | ||||||
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フィラデルフィア・フィリーズ(PHI) | |||||||
シリーズ出場 | 2年連続2回目 | ||||||
GM | ポール・オーウェンズ | ||||||
監督 | ダニー・オザーク | ||||||
シーズン成績 | 101勝61敗・勝率.623 東地区優勝 | ||||||
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ワールドシリーズ |
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両球団がリーグ優勝決定戦で対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、6勝6敗の五分だった[1]。今シリーズでフィリーズは、1915年のワールドシリーズ第1戦以来62年ぶりのポストシーズン勝利を初戦で挙げたが、第3戦では2点リードの9回二死無走者から3点を奪われ、ファンの間で「暗黒の金曜日」と語り継がれる逆転負けを喫した[2]。ドジャースはこの逆転勝利で王手をかけ、翌日の第4戦でシリーズ突破を決めた。ナショナルリーグ優勝決定戦では今回から、シリーズMVPの表彰が始まった[注 1]。初代受賞者には、4試合で打率.357・2本塁打・8打点・OPS 1.295という成績を残したドジャースのダスティ・ベイカーが選出された。しかしドジャースは、ワールドシリーズではアメリカンリーグ王者ニューヨーク・ヤンキースに2勝4敗で敗れ、12年ぶり5度目の優勝を逃した。